「星落ちて、なお」

第165回直木賞受賞作。


明治22年、物語は画鬼と呼ばれた天才絵師・河鍋暁斎の死から始まります。
父の後をついだのは娘のとよ。河鍋暁翠の名で絵を描き始めます。
しかし時代は変わり、西洋画ブームの前に「古い」とされるようになっていきます。
父のような存在にはなれない。かといって古いと謗られる父の名を汚すわけにはいかない。
父を継ぐことも超えることもできず懊悩するとよが選択した人生とは。
時代と家族のはざまで迷い続ける一人の女性の物語。
50代女性の読者に人気。働く若い世代の共感も。

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