2021絶対見逃せない美術展ベスト18

日経おとなのoff美術展
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

2021年必見の美術展はこれだ。感染症による海外との往来制限にもめげず、創意工夫を凝らした美術展が2021年も全国各地で開催されます。

23年ぶりにやってくるモンドリアンの作品のほか、近世を代表する風景画や抽象画、カラヴァッジョの傑作も来日します。日経おとなのOFFがナビゲートするベストセレクション18をご紹介します。

1.テート美術館所蔵 コンスタブル展

テート美術館所蔵 コンスタブル展|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

19世紀イギリスの画家ジョン・コンスタブル(1776-1837年)は、一歳年長のJ. M. W. ターナーとともに自国の風景画を刷新し、その評価を引き上げたことで知られます。 ターナーが絶えず各地を旅して、国内外の景観を膨大な数の素描に収めたのとは対照的に、コンスタブルは、ひたすら自身の生活や家庭環境と密接に結びつく場所を描きました。 故郷サフォーク州の田園風景をはじめとして、家族や友人と過ごしたソールズベリー、ハムステッド、ブライトンなどの光景を写した生気あふれる作品の数々は、この画家が何を慈しみ、大切に育んだのかを雄弁に物語ってやみません。
日本では35年ぶりとなる本回顧展では、世界有数の良質なコンスタブルの作品群を収蔵するテート美術館から、ロイヤル・アカデミー展で発表された大型の風景画や再評価の進む肖像画などの油彩画、水彩画、素描およそ40点にくわえて、同時代の画家の作品約20点をご紹介します。

テート美術館所蔵 コンスタブル展|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

会場 三菱一号館美術館

会期 2021年2月20日(土)~5月30日(日)

テート美術館所蔵 コンスタブル展|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

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2.生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて

展覧会スケジュール | 展覧会・イベント | SOMPO美術館

モンドリアン(1872-1944)の生誕150年を記念し、オランダのハーグ市立美術館所蔵の作品50点、及び国内外美術館から借用する作品と関連作家作品約20点を展示します。日本では23年ぶりの開催です。

会場 SOMPO美術館

会期 2021.03.23(火)- 06.06(日)

【モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて】 | SOMPO美術館

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3.ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース|ダブル・サイレンス

ミヒャエル・ボレマンスとマーク・マンダースは、共にヨーロッパが誇る芸術の歴史を素地に、他に類を見ないユニークな表現で世界に知られる美術家です。二人だけの作品で空間構成をする二人展です。「ダブル・サイレンス」は沈黙や静寂の中で、作品を通して彼ら自身が対話する空間と時間に、ボレマンスとマンダースが人々を誘う展覧会です。英語の「ダブル」という単語には、掛け合わせや足し上げによる二重や二倍といった意味もありますが、「二つ一緒」「明らかに異なる局面」「対を成す」など、実に多彩な意味が含まれます。いずれも一筋縄ではいかないボレマンスとマンダースによる二人展には、実にふさわしい展覧会名です。

会場 金沢21世紀美術館

会期 2020年9月19日(土) 〜2021年2月28日(日)

金沢21世紀美術館 | ミヒャエル・ボレマンス マーク・マンダース|ダブル・サイレンス

4.特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」

古代エジプト 天地創造の神話

本展では、ベルリン市内のシュプレー川中州にある、ベルリン国立博物館群のエジプト・コレクションの名品から「天地創造の神話」をテーマに、約130点の名品を展示します。「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」の3章構成で、知られざる古代エジプトの神話の世界を、アニメーションも駆使しながら貴重な出土品とともに解き明かします。日本の創世神話との意外な共通点に驚くことでしょう。長さ4メートルを超える『タレメチュエンバステトの「死者の書」』や装飾が美しい「タイレトカプの人型木棺(外棺)」など100点以上は日本初公開です。

会場 東京都江戸東京博物館

会期 2020年11月21日(土)〜2021年04月04日(日)

特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」 – 江戸東京博物館

5.マティス自由なフォルム

本展はフランスのニース市マティス美術館の所蔵作品を中心に、切り紙絵に焦点を当てながら、絵画、彫刻、素描、版画、テキスタイル等の作品やマティス旧蔵のオブジェ等を紹介するものです。切り紙絵が日本でまとめて展示されることはきわめて稀で、マティスの記念碑的な表現方法に触れる貴重な機会となるでしょう。なかでも同館が所蔵する切り紙絵の大作《花と果実》は、本展のためにフランスでの修復を経て日本初公開される必見の作品です。

会場 国立新美術館

会期 021年9月15日(水)~12月13日(月)

マティス 自由なフォルム|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

6.カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展

カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

カラヴァッジョの最高傑作のひとつであり、バチカン美術館を代表する名品《キリストの埋葬》(1603-04)が2021年春、東京にやってきます。2019年に来日したローマ教皇からの、日本への贈り物として実現する展覧会です。

会場 国立新美術館

会期 2021年3月24日(水)~2021年5月10日(月)

カラヴァッジョ|《キリストの埋葬》展|国立新美術館

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7.生誕160年記念 グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生

農場の引越し(グランマ・モーゼス) : Topics BB

モーゼスおばあさん(グランマ・モーゼス)の愛称で親しまれ、アメリカ人なら誰もが知る国民的画家、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス(1860-1961)。無名の農婦から、70代で本格的に絵を描き始め、80歳の時ニューヨークで初めての個展を開きました。今回、生誕160年を機に特別に企画された本展は、国内で開催される回顧展としては16年ぶり。最初期の作品から100歳で描いた絶筆、また愛用品ほか関連資料まで、日本初来日を含む約130点を展示します。自然や素朴な暮らしを愛し、たくましく誠実に、素敵な100年を生きたモーゼスおばあさんの世界を紹介します。

会場 あべのハルカス美術館

会期 2021年4月17日(土)から6月27日(日)

【公式】グランマ・モーゼス展 ― 素敵な100年人生

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8.トライアローグ

トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション | 横浜美術館

国内の各地方を代表する3つの公立美術館、横浜美術館、愛知県美術館、そして富山県美術館。この3館は、1980年前後の、いわゆる「美術館建設ラッシュ」の時期に開館した美術館です。それから約40年の間に、それぞれが多様性に富んだコレクションを築いてきましたが、いずれの美術館も近現代の西洋美術を収集の柱のひとつとし、またその分野に美術館の「顔」となる作品が多く含まれる点で共通しています。本展覧会は、その3館が共同し、それぞれのコレクションを組み合わせて20世紀西洋美術の歴史を振り返るものです。 3館が誇る西洋美術コレクションから、ピカソ、クレー、ミロ、エルンスト、ダリ、マグリット、ポロック、ベーコン、ウォーホル、リヒターなど、20世紀美術史を彩った巨匠たちの作品を厳選し、絵画を中心に約120点の作品を紹介します。

会場 横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館

会期 2020年11月14日(土)~2021年2月28日(日)

トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション | 開催中の展覧会・予告 | 展覧会 | 横浜美術館

9.生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代

10/10-12/20@東京】生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代 | LUCHTA(ルフタ)

アメリカに生まれ、シカゴのインスティテュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス)に学んだ写真家石元泰博(1921-2012)は、対象の構造的、空間的特性を鋭く捉えた作品によって、写真界はもとより、広く建築、デザイン、美術にわたる戦後日本の芸術界に大きなインパクトを与えました。バウハウスの流れを汲む近代的な視点から日本の伝統建築を撮影した桂離宮シリーズ、丹下健三、磯崎新、内藤廣ら同時代の建築家の作品を撮った作品、そしてライフワークとなったシカゴと東京の人と街を捉えた作品など、その成果は内外で高く評価されています。本展は「伝統と近代」を切り口として、作家活動の前半に軸足を置き、多様な被写体を貫く石元の眼差しに注目します。なお東京都写真美術館では、「生命体としての都市」をテーマに独自の都市観にフォーカスし、中盤から晩年に至る作品を選りすぐります。

会場 東京オペラシティ アートギャラリー 東京都写真美術館、高知県立美術館

会期 2020年10月10日~12月20日

生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代|東京オペラシティアートギャラリー

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10.財団創立80周年記念特別展 根津美術館の国宝・重要文化財

実業家・初代根津嘉一郎(1860~1940)が蒐集した日本・東洋の古美術品を公開し、未来に継承するために、2代目嘉一郎が財団法人根津美術館を設立したのが昭和15年(1940)。創立80周年の今年は、奇しくも文化財保護法が制定されて70年目の年でもあります。同法に則って指定された根津美術館の国宝は7件、重要文化財は88件を数え、初代嘉一郎の鑑識眼の確かさを裏付けています。

会場 根津美術館

会期 2020年11月14日(土)~12月20日(日)

展覧会 / 開催中|根津美術館

11.河鍋暁斎の底力

従来の暁斎展とは異なり、本展では、暁斎の本画(下絵をもとに彩色を施した完成作)を一切展示しません。展示するのは厳選した素描、下絵、画稿、席画など、暁斎の生の筆づかいが感じられる作品ばかりです。本画は完成度が高い一方で、筆の勢いが抑制されたお行儀のいい作品であり、彩色などには弟子の手が入ることもありました。これに対して下絵や画稿、席画は100%暁斎の手によるもので、その卓越した筆力をまざまざと感じさせてくれます。あえて本画を展示せず、暁斎の描写と表現の力量のみを味わっていただける展覧会です。

会場 東京ステーションギャラリー

会期 2020年11月28日(土) – 2021年2月7日(日)

展覧会 | 東京ステーションギャラリー

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12.田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品

没後ブームのようにして全国に知られるようになったこの日本画家について、作品の基礎的な調査に立ち返り、画家の新たな全体像を示して大きな反響のあった「田中一村 新たなる全貌」展(2010年、千葉市美術館ほか)から10年。この間に千葉市美術館に収蔵された田中一村の作品は寄託を含めて100点を超え、2018年度には、一村の最大の支援者であった川村家より、残る作品・資料の寄贈等を受けました。本展はそれらの総てを初めて一堂に展示し、画家の生涯の未知の側面を探ろうとするものです。

会場 千葉市美術館

会期 2021年1月5日[火] – 2月28日[日]

田中一村展 ―千葉市美術館収蔵全作品 | 企画展 | 千葉市美術館

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13.小村雪岱スタイル~江戸の粋から東京モダンへ~

大衆文化が花開いた大正から昭和初期にかけて、「画家」と呼ぶには収まりきらない、多岐にわたるジャンルに新風を吹き込み、多くの人々を魅了した小村雪岱(こむらせったい)(1887~1940)。いま、その再評価の機運が高まっています。本展では装幀や挿絵、舞台装置画、そして貴重な肉筆画や版画など、江戸の粋を受け止め、東京のモダンを体現した雪岱の作品を総合的にご紹介いたします。また鈴木春信の浮世絵や、並河靖之の七宝をはじめとする明治工芸の数々を通して、「江戸の粋」から「東京モダン」へと至る系譜をご覧いただくとともに、彼らの要素を引き継ぐ現代作家の作品も合わせて展示いたします。「雪岱スタイル」と呼ぶべき、繊細かつ洗練された美の世界をご堪能ください。

会場 三井記念美術館

会期 2021年2月6日~4月18日

小村雪岱スタイル~江戸の粋から東京モダンへ~

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14.渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画

渡辺省亭 欧米を魅了した花鳥画

明治から大正にかけて活躍した渡辺省亭の全貌を明らかにするはじめての展覧会です。省亭は明治11(1878)年の万博を機にパリに渡り、ドガをはじめ印象派の画家たちと交流した経験を持ちます。繊細で洒脱な花鳥画は、その後、万博への出品やロンドンでの個展などにより海外で高い評価を得ます。一方、国内では、迎賓館赤坂離宮の七宝額原画を描くなどその実力は認められながらも、明治30年代以降は次第に中央画壇から離れて市井の画家を貫いたため、展覧会で紹介される機会が少なくなりました。 この展覧会では、海外からの里帰り作品を含め、これまで知られていなかった個人コレクションを中心に、省亭の全画業を紹介します。

会場 東京藝術大学大学美術館

会期 2021年3月27日(土)-5月23日(日)

東京藝術大学大学美術館 展覧会・催し物日程

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15.あやしい絵展

あやしい絵展 公式ホームページ

明治期、あらゆる分野において西洋から知識、技術などがもたらされるなか、美術も西洋からの刺激を受けて、新たな時代にふさわしいものへと変化していきました。このような状況のもとで生み出されたさまざまな作品の中には、退廃的、妖艶、グロテスク、エロティックといった「単なる美しいもの」とは異なる表現がありました。これらは、美術界で賛否両論を巻き起こしつつ、激動する社会を生きる人々の欲望や不安を映し出したものとして、文学などを通して大衆にも広まっていきました。本展では幕末から昭和初期に制作された絵画、版画、雑誌や書籍の挿図などからこうした表現を紹介します。

あやしい絵展 公式ホームページ

会場 東京国立近代美術館

会期 2021.3.23 – 5.16

あやしい絵展 | 東京国立近代美術館

16.大・タイガー立石

立石大河亞(タイガー立石) 1941年福岡県生まれ~1998年

本名・立石紘一。 少年期を筑豊の炭坑地域で過ごし、1961年に上京、武蔵野美術大学短期大学芸能デザイン科に入学。 第15回読売アンデパンダン展 (1963) に玩具や流木を貼りつけたレリーフ的作品 「共同社会」 を出品、針生一郎ら評論家の絶大な支持を集める。 1964年東野芳明の企画による南画廊での 「ヤング・セブン」展 、および初の個展となる 「積算文明」展 で、旭日旗のイメージをとりこみつつ立体的なロゴ等の広告的表現による作品を発表し、日本ポップ・アートの嚆矢としてさらなる注目を浴びる。 またこの時期から漫画を雑誌に発表しはじめ、1968年からはタイガー立石のペンネームを使用するようになる。 1969年渡伊し、ミラノに滞在、欧米各地で個展を開催。 1971~74年にはオリベッティ社のエットレ・ソットサス工業デザイン研究所に嘱託として在籍し、イラストレーション等を多く手がける。 またミラノ滞在中の1969年頃から、漫画の如く分割された画面をもつ 「コマ割り絵画」 を描き始める。 1982年帰国、その後も油彩画、掛軸、屏風、陶土のオブジェなど表現を多様に変化させながら作品制作を続ける。 1990年の市原での個展以後、立石大河亞の名を使用。 1992年アルティウムで多次元パノラマ絵巻展、1994年郷里田川市美術館で 「立石大河亞1963―1993展 筑豊・ミラノ・東京、そして…」 展を開催。 1998年心不全のため永眠(享年56)。

会場 千葉市美術館

会期 2021年4月10日~7月4日

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17.コレクターその眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画(仮称)

展覧会 | 東京ステーションギャラリー

昭和のキャバレー王として知られた福富太郎(1931-2018)は、美術コレクターとしても一流でした。
これまで、彼が特に愛した美人画を中心にした展覧会が各地で開催されてきましたが、福富コレクションには、明治初期の洋画に始まり、時代の空気を映し出す風俗画や戦争画など多彩な作品が含まれています。本展は、このコレクションの全貌を伝える初めての試みであり、その広がりと奥深さを十分に感じ取れる内容となっています。名品を数多く含む日本画・洋画など約80点を出品します。

会場 東京ステーションギャラリー

会期 2021年4月24日(土) – 2021年6月27日(日)

展覧会 | 東京ステーションギャラリー

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18.京都市京セラ美術館開館1周年記念展上村松園

第1回:苦難とともに歩んだ人生(その1):達人に訊け!:中日新聞Web

当館の開館1周年記念展のひとつとして、近代の京都画壇を代表する日本画家である上村松園(1875~1949)の回顧展を開催します。当館の所蔵する上村松園コレクションは、初期の代表作である《人生の花》(1899年)から絶筆となった《初夏の夕》(1949年)ほか、総計10点を数えます。二度目となる今回の展覧会では、全国の美術館をはじめ個人所蔵家の方々の協力を得て、最初期から絶筆に到るまでの代表的な約100点の作品を集めて、近代の京都画壇が生んだ不世出の女性画家である上村松園の芸術の全貌を紹介するものです。

会場 京都市京セラ美術館

会期 前期:2021年7月17日(土)~8月15日(日) 後期:2021年8月17日(火)~9月12日(日)

京都市京セラ美術館開館1周年記念展上村松園

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