読書の秋を牽引するのは読み始めたら止まらないミステリー小説です。
年末には一年間に発行された作品の順位を決める賞レースも控えているのでミステリーファンには時間がいくらあっても足りません。
若い世代から圧倒的な支持を受けている作家の新刊をご紹介します。
Another 2001
多くの犠牲者が出た1998年度の“災厄”から3年。春から夜見北中三年三組の一員となる生徒たちの中には、3年前の夏、見崎鳴と出会った少年・想の姿があった。“死者”がクラスにまぎれこむ“現象”に備えて、今年は特別な“対策”を講じる想たちだったが、ある出来事をきっかけに歯車が狂いはじめ、ついに惨劇の幕が開く!相次ぐ理不尽な“死”の恐怖、そして深まりゆく謎。“夜見山現象”史上最凶の“災厄”に、想と鳴はどう立ち向かうのか―!?
若い世代に圧倒的な人気を誇るミステリー界のカリスマ・綾辻行人さんによる学園ホラーミステリーの最新作です。
2009年に刊行された『Another』から7年。事件の舞台は「あの中学校」とあって、前作を読み直す人も増えました。
印象的な表紙は『Another』シリーズをずっと担当している遠田志帆さんです。
今回の〈死者〉〈災厄〉についてはある程度推測が立てられたけどそれでもまだまだ甘かった。伏線はやはり随所に散りばめられていた。読むなら絶対に「Another」「AnotherエピソードS」の順に読むべき。
めちゃくちゃ面白かった!!厚さ約5㎝あるハードカバー本。読み応え抜群だし、今までとは違う《災厄》が、ドキドキハラハラで。読み終わったのが寂しいくらい…。幸せな1週間でした…。
至る所に伏線が張られ、しっかりと回収されており、ドロドロとたくさんの人が無惨にも死んでいくストーリーなのにスッキリもします。
綾辻行人さん
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。
まとめ
物語の世界観はアニメーションと親和性があります。実際、2009年に発表された前作『Another』はP.A.WORKSによりアニメ化されました。
著者は『Another』を執筆するに当たり、その着想をゴスロリをモチーフとしたアニメ「ローゼンメイデン」から得たといわれています。
アニメが小説を生み、小説がアニメとなってコンテンツを回していく。日本のアニメ産業の強さを知る手がかりとして読むとまた違ったおもしろさが発見できるかもしれません。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 Another を書きます。※本ページにはPRが含まれます