
「本泥棒」「書物の世界」「呪い」「少女が世界を救う」・・・こんなコピーが並んだだけでワクワクしてくるのは読書中毒者の禁断症状かもしれません。おまけに森見登美彦さんも推薦といわれたら読まずには居られないファンタジー新刊が登場しました。
この本を盗む者は

書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、深雪は残されたメッセージを目にする。“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて―。
本屋大賞にノミネートされた「ベルリンは晴れているか」とはまた違った、ファンタジーテイストの物語♪
本の呪いを解くために、本嫌いの主人公が様々な物語の中を冒険していく、というあらすじだけでもワクワクしませんか?
書物の蒐集家に生まれた本嫌いの女子高生が、本の呪い(ブック・カーズ)に巻き込まれて縦横無尽の冒険へ! 子供の頃大好きだったミヒャエル・エンデや『マジック・ツリーハウス』に覚えたファンタジーの高揚を思い起こす一冊でした。
深緑 野分さん
1983年神奈川県生まれ。2010年「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年に刊行した長編小説『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞7位、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』では第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞第3位、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補となった。
まとめ
劇場版長編アニメーションの原作になりそう。作るとしたらどのプロダクションだろう。そうぞうするとワクワクします。