みなさんは「読みたい本が見つからない。本屋に行ってもどの本を選んだらいいかわからない!」と思った事はありませんか?
選ぶものが増えれば増えるほど、その中からものを選ぶのが難しくなることを「選択のパラドクス」というのだそうです。
選択のパラドックスとは「選択肢が多ければ多いほど、人は不幸を感じやすくなってしまう」という心理作用です。選ぶのが大変だと無力感を感じてしまうのです。
そんな時は選択肢を最初から絞ってしまうのが合理的です。目利きの読書家が選んだ本のリストに目を通し、面白そうだと思った本から手に留めようにしましょう。
巧妙な作中作
ミステリー評論家の千街晶之さんによると、今年刊行されたミステリーは作中作が出てくるものが目立ったといいます。
作中作という技術は作家の腕前が試される技法である反面、成功すると表現の幅が広がるものだとか。気になる作品をセレクトしました。
鶴屋南北の殺人
ロンドンで見つかった鶴屋南北の未発表作品をめぐる不可解な見立ての連続死、そして「南北の作品」自体に秘められた謎。芝居か現か、過去か現在か。時空を越え複雑に絡んだ謎に、森江春策が七転八倒解き明かしてゆく。
君に読ませたいミステリがあるんだ
舞台は『放課後はミステリーとともに』の鯉ケ窪学園。高校に入学したばかりの僕は「第二文芸部」の部室に迷いこんでしまう。学園一の美少女(自称)である部長・水崎アンナは、自作のミステリ短編集を強引に僕に読ませるのだが――。
桜舞い散る季節に起きた『音楽室の殺人』、ハンドボール部員が襲われる『狙われた送球部員』、女子更衣室が舞台の『消えた制服女子の謎』……アンナがたくらむ大仕掛けを、僕は、そして君は見抜けるか!?
念入りに殺された男
フランスの田舎町でペンションを営むアレックスは、宿泊客としてやって来たゴングール賞作家のシャルル・ベリエに襲われ、抵抗した勢いで彼を殺してしまう。彼女は夫にも事情を隠してパリへ行き、殺人の隠蔽工作を始める…。
彼に「正しく」死んでもらうために画策するアレックスの運命は⁈
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 千街晶之 を書きます。