23回『このミステリーがすごい!』大賞の受賞作が決定しました。
第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作発表。 大賞は、 ●土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から』 文庫グランプリは、 ●松下龍之介『一次元の挿し木(仮)』と ●香坂鮪(こうさか・まぐろ)『どうせそろそろ死ぬんだし(仮)』の2作。
大賞 土屋うさぎ『謎の香りはパン屋から(仮)』
大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でバイトをしていた。あるとき同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして? 疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく…。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー!
文庫グランプリ 松下龍之介『一次元の挿し木(仮)』
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨と、四年前に失踪した妹・紫陽のDNAが完全に一致した。大学院で遺伝人類学を専攻する兄の悠はエラーを疑い再鑑定するも一致し、教授に相談しようとした矢先、教授が何者かに惨殺された。殺された教授の姪・唯から重度の昏睡状態にある彼の娘・真理が行方不明だと知らされた悠は、唯と協力して真理と紫陽の行方を探るうちに、人類史を揺るがす陰謀に足を踏み入れてしまう—-。
文庫グランプリ 香坂鮪『どうせそろそろ死ぬんだし(仮)』
探偵業を営む元刑事の七隈。七隈は助手の律と共に、主催者・茶山が所有する山奥の別荘“夜鳴荘”に招待を受ける。泊まりがけで開催される、余命宣告された人々が集う交流会のゲストとして、自身の探偵談を披露するためだ。会の個性豊かなメンバーと交流を深める二人。しかし二日目の朝、参加者の一人が不審な死を遂げ……。もうすぐ死ぬ人間がなぜ殺されたのか? 全く新しい“館”ものミステリー、開幕!
第23回『このミステリーがすごい!』大賞決定! 受賞者は26歳の“現役漫画家” | 株式会社 宝島社のプレスリリース