出版不況と言われます。出版物の売り上げが減っているのは事実ですが、本の読み手がいなくなったわけではありません。読みたい人も書きたい人もいます。その交流の場が書店なので、工夫次第で盛り上げることは可能です。
そんな取り組みの一つが出版社の新人発掘です。磨けば宝石になる原石を見つけ出そうというものです。
『このミステリーがすごい!』大賞とは?
もうすぐ20年。若手作家の登竜門として地位を築いたイベントです。特徴は、
- 宝島社が新しいミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に2002 年に創設した新⼈賞
- 受賞作品からは多数のベストセラーが生まれ他メディア展開も行われている
読者側から見てもお気に入りの作家を育てるという楽しみもあります。
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2019 第18回
紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人(大賞)
つかもう表紙と煽り文で即買い決めた
— 抱きしめまくら (@Pixivmakura) March 17, 2020
「紙鑑定士の事件ファイル」ってやつなんだけど、本文の紙が4種類使われてて、カバーや帯も何の紙が使われてるか全部書いてあるんだよ
主人公は「紙鑑定士」って職だから次々紙の知識が出てきて読んでて楽しいし今後どう事件に絡むのか気になる pic.twitter.com/n8Gw7pC8u9
君が幽霊になった時間(優秀賞)
「幽霊たちの不在証明」 #読了 #朝永理人
— フ ラ ン君@写真/読書/詩垢 (@camera1115) March 21, 2020
全ての要素を示してから、多数の人物の行動を数式を使って整理し、犯人を「確定」する。お見事。ただ、それより心に残ったのは、その過程でわかっていく、さらに解決後の二人のやるせない気持ち。そう、解決は時として、賞賛ではなく寂しさをもたらす。 pic.twitter.com/yvgQbVhH9O
そして、ユリコは一人になった
木戸湊太「そして、ユリコは一人になった」読了
— 春ノ宵(ハル)@ (@02_harufruhling) March 18, 2020
学園に代々伝わる伝説は神がかった力で周囲に不幸を撒き散らす。そんなオカルトさと人為的な力を感じる事件とで、学校という閉鎖された空間は不安で満たされ集団心理が更に不幸を呼び寄せる。
どこまでも読者の裏をかいてくるねりに練った作品だった。 pic.twitter.com/C7hYXkWvk8
2018 第17回
怪物の木こり(大賞)
盤上に死を描く(優秀賞)
名もなき復讐者 ZEGEN
キラキラネームが多すぎる 元ホスト先生の事件日誌
クサリヘビ殺人事件 蛇のしっぽがつかめない
勘違い 渡良瀬探偵事務所・十五代目の活躍
偽りの私達
2017 第16回 以前の大賞受賞作
オーパーツ 死を招く至宝
がん消滅の罠 完全寛解の謎
神の値段
女王はかえらない
警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官
生存者ゼロ
弁護士探偵物語・天使の分け前
完全なる首長竜の日
トギオ
屋上ミサイル
禁断のパンダ
ブレイクスルー・トライアル
チーム・バチスタの栄光
果てしなき渇き
パーフェクト・プラン
四日間の奇蹟
まとめ
原作がテレビドラマ化されたり、映画化されて話題になっていくことがあります。
そんな作品を見ると、「私の目に狂いはなかった」と、子どもを持つ保護者のような感慨に浸ることができます。
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 このミステリーがすごい! を書きます。※本ページにはPRが含まれます