【予想】 このミステリーがすごい! 2026年版 国内編 期待の注目作品はこれだ

フルタニ

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 このミステリーがすごい ! を書きます。※本ページにはPRが含まれます

年末恒例のお楽しみ、「このミステリーがすごい!」発表の季節が近づいてきました。

2025年の国内ミステリー界は、ベテラン作家の円熟の傑作から、鮮烈なデビューを飾った新鋭の意欲作まで、まさに百花繚乱の大豊作!

この記事では、数多ある話題作の中から夜の読書タイムにぴったりな、2026年版「このミステリーがすごい!2026年版の国内編」にガッチリノミネートされそうな注目作品をまとめました。

初心者さんでも気軽に「これ、読みたい!」って思えるようなリアルなシーンと、私が感じた“おおっ”というリアクション付きで。ではいきましょー!

Contents
  1. 【予想】 このミステリーがすごい! 2026年版 国内編 注目作品はこれだ
  2. ✍️ まとめ

【予想】 このミステリーがすごい! 2026年版 国内編 注目作品はこれだ

🥇 第1位予想 『禁忌の子』/山口未桜(2024年10月10日)

命を「授かる」から「作る」時代へ。生殖医療の進歩が家族の絆を静かに壊していく――。手術室の無機質な光の中、母が小声で「あなたは作られた子なの」と言った。

えっ…と、思わず背筋がゾクッとしました。現役医師だからこそ描ける医療の裏側と、そこに交錯する倫理と家族の闇。初心者にも読み応えバツグンです。 

💃 第2位 『踊りつかれて』 塩田武士(2025年5月27日)

芸能界を追われた元女優・奥田美月。そして命を絶った人気歌手・天童ショージ。華やかなステージの裏で、SNSの匿名コメントがじわじわと人を追い詰めていく。切り取られた言葉、誤解された記事、無責任な“いいね”。「あの一言が、彼の心を壊したかもしれない」という一文が、心に重く残る。

うわ…これ、YouTubeコメント欄で見たことある光景だ…。でも“発信する”側として、ほんと他人事じゃないです。読んでて、胸がギュッとなりました。」読後、「ネットの向こう側に“誰か”がいる」という当たり前の事実がズシンと響く。

🥈 第3位予想 『ブレイクショットの軌跡』/逢坂冬馬(2025年3月12日)

一台の車「ブレイクショット」が結ぶ人と運命の群像劇。深夜のガレージで男が車を磨く――その瞬間、SNSの通知がバイブレーションを繰り返し、炎上の火種が生まれる。

「うわっ、この展開、マジで現代っぽい!」と思わず身を乗り出しました。YouTuber、LGBTQ、闇バイト、投資…現代の“選択”と“つながり”がひとつの物語に。超おすすめ。 

🥉 第4位予想 『目には目を』/新川帆立(2025年1月31日)

娘を殺された母が、加害少年に復讐を決意した。静かな取材室で記者が録音機を置き、「彼を殺して後悔は?」と問いかける。母はしばし息を止め、机に落ちた涙の音だけが響く…。この瞬間、読者として「正義って何だっけ?」と立ち止まります。

初心者でも“考えるきっかけ”として読む価値あり。テーマの重さゆえに読み終わったあと余韻が残る一冊です。

🏃‍♂️ 第5位予想 『逃亡者は北へ向かう』/柚月裕子(2025年2月27日)

大災害の混乱の中、追われる男・真柴は病床の父に会うため北を目指す。崩れた高速道路、冷たい雨、サイレンの音。真柴が呟く「これは自分の選んだ道だった」と。

ああ、この言葉にズーンと来た。逃げるという行為が、実は前に進むための選択だと感じさせる、一歩踏み出したくなる逃亡劇。初心者にも手が出しやすいドラマ感も◎。

国内編上位予想いかがでしたか?どれも「謎を解く」以上に「人間ってこうだよな」「この瞬間、自分だったらどうしよう?」と胸に残る物語です。初心者の方は、まず1位・2位あたりから手を伸ばしてみるのがおすすめ。読んだあとは、どうしてその選択をしたのか、自分ならどうするかを書き出してみると、より味わい深くなります。

🍂 第6位予想 『熟柿』/佐藤正午(2025年3月27日)

十数年もの沈黙を経て再会する母と子。夜の駅前、霧雨に濡れるベンチで母が息子に言う。「もう一度、話をさせて」。過去の罪と赦しが交差し、そして時計の針が静かに動き出す。

苦くて温かい、人生の“熟した果実”のような物語に、「読んで良かった…」と息を吐く。初心者には“ミステリー”というラベルを外して、人間ドラマとして読むのもアリです。

😵‍💫 第7位予想 『死んだら永遠に休めます』 遠坂八重(2025年2月20日)

死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。
容疑者は――部下、全員。

無能なパワハラ上司に苦しめられる28 歳の主人公。その上司がある日失踪した。届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。

「変な読み味だった〜!」って、ページを閉じて思わず声に出た。主人公と相棒の女の子、仕事ができなさすぎて逆に癖になる。会話のテンポがズレまくってるのに、そこがリアルで笑えるのよ…。後半に仕掛けられた叙述トリックがズドン!ってくる瞬間は、まるで“普通の会話が、全部伏線だった”と気づく衝撃。

「え、そういうこと!?」と深夜に声が出る系。読後感は妙に爽快です。こういうの、クセになるんですよねぇ。

🕵️‍♂️ 第8位予想 『失われた貌』 櫻田智也(2025年8月20日)

山奥の谷底で発見された男の遺体。顔も指紋も徹底的に消され、身元不明──。静かな雪の描写から、いきなり凍るような緊張感。“なぜ彼は、自分の存在を消そうとしたのか?”櫻田作品では珍しい、どっしりした警察捜査もの。

推理の精度も高く、刑事たちの人間臭さも沁みる。警察小説って難しそう…という初心者にもスッと入れる筆致。いや〜これは“静かな怒り”を描く櫻田さんの真骨頂。冷気がページから漂ってくる感じ!もう、手がかじかむような読書体験でした。

🌫 第9位予想 『白魔の檻』 山口未桜(2025年8月29日)

濃霧、地震、そして硫化水素ガス。山奥の病院が“密室”と化し、次々起きる惨劇。これは医療×サスペンス×ホラーの三重奏。非常灯の赤い光の中、医師が壁に指で書く「誰が助ける?」の文字。呼吸が浅くなるような閉塞感と、犯人の動機が判明する瞬間の“凍りつくリアルさ”が凄い医療ミステリー。

「え、また山口さん!?ってなったけど、こっちはホラー寄りの医療サスペンス!灯りのチカチカ、酸素の減ってく音、もう“読む息苦しさ”すら味わえる。」山口未桜、2作同時ランクインの勢いにも納得です。

💼 第10位予想 『殺し屋の営業術』 野宮有(2025年8月28日)

トップ営業マンが、突然“殺し屋の営業”を任される!「え?商品は“命”!?」って冒頭からぶっ飛び設定。だけど読んでるうちに、“ビジネス書×ミステリ”みたいな中毒感。「クライアントを殺す理由をどう説明する?」ブラックユーモアと社会風刺のバランスが絶妙。

いや〜これ、タイトルでナメてました。ページ開いたら“営業会議で殺し方プレゼン”してるんだもん(笑)でも最後、意外と泣けるんですよ。ズルい!殺し屋が“成約率”を気にする展開には笑いながら震えます。

上位5作が“構成とテーマの完成度”なら、6〜10位は「読んでる自分がどこかに居そうなリアル」。働く、逃げる、怒る、疲れる――その“人間くささ”がたまらない。どれも「事件」よりも「心」を描くタイプだから、ミステリ初心者にもピッタリの入り口です。

🌊 第11位予想 『汽水域』 岩井圭也(2025年2月19日)

無差別殺傷事件の取材を追う週刊誌記者。犯人の生い立ちを調べるうちに、記者自身が“共感”してしまう。そして、彼の記事が“模倣犯”を生み出すという衝撃の展開。取材ノートの端に書かれた「僕をわかってくれるのは、あなたですか?」の一文が胸を刺す。“社会の絶望と希望”を描いた人間ミステリであり、現代社会そのものへの問いかけ。

これはね、静かに効く。読後、数日引きずります。“理解する”ってことの重さを、初めて真正面から感じますね。

🕰 第12位予想 『百年の時効』 伏尾美紀(2025年8月20日)

昭和初期、未熟な警察制度の中で「犯人を絶対に捕まえる」と誓った刑事たち。そして時を超えて令和に続く、100年越しの未解決事件。古びた警察手帳の中に残された一行――「正義は、時効にならない。」

昭和の熱と令和の冷静が交錯するラストに、思わず「よっ、あっぱれ!」と拍手。古き良きミステリの王道と、現代ドラマの融合がたまらない。「昭和の刑事ドラマをリアルに再現したような熱量!令和編でバトンが繋がる瞬間、“物語ってこうやって生き続けるんだな”って泣きました。」

🧊 第13位予想 『千年のフーダニット』 麻根重次(2025年1月15日)

1000年後、冷凍睡眠から目覚めたら、仲間のひとりが“ミイラ化”していた――。「人類は、何を凍らせ、何を解かすべきだったのか。」と語る博士の独白に鳥肌。SFの皮をかぶった“哲学ミステリ”であり、人間存在の根っこを問う傑作。

うわ、設定がもう最高にトンデモでしょ!? 「いや〜!最初“冷凍睡眠の推理もの?”って笑ってたけど、でも中身は超本格ミステリ。氷の世界、静寂の研究施設、破裂した管の音だけが響く。終盤、“あ、これ地球規模の謎解きじゃん…”ってゾクッとしました。」

🖋 第14位予想 『パンとペンの事件簿』 柳広司(2024年11月20日)

大正時代、社会主義者・堺利彦が立ち上げた「売文社」。カフェで語り合う若者たちの熱と、どこかに潜む密やかな死。「言葉で飯は食えぬが、命は救えるかもしれぬ。」というセリフが沁みすぎる。文章で生きようとする者たちの“血とパンの匂い”が漂う短編集。

「いや〜柳さん、こんなアプローチしてくるとは…。“文章”を仕事にしてる身として、めちゃくちゃ刺さりました。こういう静かな熱さ、好きだなあ。時代小説とミステリが美しく融合した、渋い大人の一冊。

🐉 第15位予想 『崑崙奴(こんろんど)』 古泉迦十(2024年11月26日)

舞台は唐の長安。安禄山の乱の傷跡がまだ残る街で起きる連続殺人。異国の官吏と若き進士が、血と香と砂塵の中を駆ける。剣戟、陰謀、そして“人が信じる神の正体”までを描く、まさに「歴史×幻想×ミステリ」のフルコース。

唐代ミステリ!?と思ったら、最後ファンタジー的余韻で“あ、夢か現か…”って。こういう世界観、映像化してほしいわ〜。衣装デザイン込みで!「真実とは、時代を越えても腐らぬものだ。」という言葉に、思わずページを閉じて深呼吸。古泉節、健在です。

11〜15位は、“枠に収まらない物語”たち。
芸能界、昭和、未来、文学、古代中国――時代もテーマもバラバラなのに、
どの物語にも“人間の本音”が見える。
つまり、“ミステリ”というジャンルが、もはや「現代の鏡」なんですよね。

🏨 第16位予想 『アミュレット・ワンダーランド』 方丈貴恵(2025年7月24日)

あの「アミュレットホテル」シリーズが、帰ってきた!犯罪者御用達という奇妙なホテルで、またしても“普通じゃない事件”が起きる。「犯人の靴音が、夜の廊下で止まる瞬間」その一行でゾクリ。推理のキレ味はまさに“氷のナイフ”。フロントの笑顔の裏で、誰かが嘘をつき、誰かが真実を握りしめている。方丈作品らしい、緻密でエレガントなロジックが光ります。

「うわ〜、このシリーズ待ってた!“ホテルの闇”っていう設定、ずるいよね。登場人物の会話ひとつひとつが伏線なのに、全然気づかないんだもん。」

🌌 第17位予想 『神の光』 北山猛邦(2025年9月27日)

“街が、館が、まるごと消える。”──そんな不思議な“消失”をテーマにした5つの短編。「光の中にすべてが溶けていった。それでも彼女の笑顔だけは残った。」静かで、美しく、どこか儚い。

読んでいると、現実と夢の境界がふっと曖昧になってくる。いやもう、“消失”って言葉の響きがずるい…。北山作品読むと、現実の壁がちょっと透けて見える気がするんだよね。深夜2時に読むと、マジで自分の部屋が消えそうになるから注意。北山猛邦らしい“存在の不在”を描く幻想ミステリ。読後はしばらく沈黙したくなる。

🕯 第18位予想 『抹殺ゴスゴッズ』 飛鳥部勝則(2025年8月20日)

神を愛する少年と、彼が創造した“怪神コドクオ”。「信仰が暴力を呼ぶのか、暴力が信仰を生むのか。」令和と平成、父と息子、現実と幻想が交錯する、まさに“飛鳥部節”全開。ラスト、血と信仰が一つになる瞬間は、ページをめくる指が止まらない。

「タイトル見て“ネタ枠かな?”って思った自分を殴りたい(笑)。B級っぽいのに、ちゃんと胸に残る。クセ強だけどクセになる。読後、“うわ、めちゃくちゃちゃんとした哲学だった…”って静かにやられました。」

🧬 第19位予想 『森栄莞爾と十二人の父を知らない子供たち』 逸木裕(2025年8月21日)

精子提供によって生まれた105人の子供たち。そのリストが流出し、集められた12人が問う――「DNAじゃない、記憶でつながっているんだよ。」

これはすごいテーマ…。読みながら“親ってなんだろう”って何度も立ち止まっちゃった。“父親とは何か”。“血のつながり”って本当に意味あるのか。倫理・家族・アイデンティティの交錯が、現代社会の鏡のように鋭く光る。というセリフに涙。でも、最後はちゃんと“希望”で締めてくれるのが逸木さんらしい。

🌫 第20位予想 『夜と霧の誘拐』 笠井潔(2025年4月15日)

同日に起きた二つの事件――一つは夫の誘拐、もう一つは妻の殺害。関係なさそうな二つの線が、ある“ひとつの思想”で結ばれていく。

「夜霧の向こうに、彼女の声が聞こえた気がした。」とても静かで、だけど心臓の奥を刺すような冷たさ。ベテラン笠井潔の重厚なロジックと、人間ドラマの融合が光る。これぞ“古典と現代の融合”ってやつ。読後、頭使いすぎてちょっと放心するんだけど、その疲労感すら気持ちいい。まさに知的サウナ。

上位15作が「問いを投げかける物語」なら、16〜20位は「信じることを描く物語」。信じる相手、信じる神、信じる言葉、信じる家族――それぞれが小さく壊れて、でもどこかで再生する。

✍️ まとめ

今年のベスト5、いかがでしたか?どれも「謎を解く」以上に「人間ってこうだよな」「この瞬間、自分だったらどうしよう?」と胸に残る物語です。

初心者の方は、まず1位・2位あたりから手を伸ばしてみるのがおすすめ。

読んだあとは、どうしてその選択をしたのか、自分ならどうするかを書き出してみると、より味わい深くなります。

そして読書を終えた後は、ぜひ「この作品を動画化したらどうなるかな?」なんて想像してみてください。

クリエイターとしても、思考のヒントになります。