作家生活20年超の集大成「ペッパーズ・ゴースト」

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

ペッパーズ・ゴーストとは劇場などで使用される視覚トリックのこと。

観客から見えている舞台のほかに、もうひとつの隠された舞台が用意され、
観客と舞台のあいだに45度の角度で板ガラスが置かれている。

隠された舞台が暗いときには、板ガラスを素通して本来の舞台しか見えないが、
隠された舞台に照明が当たると、板ガラスに反射して二つの舞台が重なって観客に見えるようになる。

この隠された舞台に「幽霊役」を配置して、スポットライトを当てると、板ガラスの存在に
気づいていない観客は、突然板ガラスに反射して見えるようになった「幽霊役」の存在に驚かされるという演出。

「僕の本を読んでくれている人なら分かると思うんですが、今回は、得意パターン全部乗せなんですよね。
自分の家の冷蔵庫にあるものを全部使いました、という感じで(笑)」と著者が語るように伊坂ワールド全開の作品です。

人の未来が予知できる力を持つ中学校教師の主人公が、たまたま一人の男子生徒の未来を察知し、事故を回避させたことから妙な出来事に巻き込まれていく。
一方、別の女子生徒が書き進めている変な二人組の物語。
その登場人物が、現実世界に現れ現実と空想が入り乱れた世界観で物語は展開。
そして、人質籠城爆破計画へと結びついていく。

キャラクター造形と爽快感が楽しめるエンターティンメントです。

少しだけ不思議な力を持つ、
中学校の国語教師・檀(だん)と、
女子生徒の書いている
風変わりな小説原稿。
生徒の些細な校則違反をきっかけに、
檀先生は思わぬ出来事に
巻き込まれていく。
伊坂作品の魅力が惜しげもなく
すべて詰めこまれた、
作家生活20年超の集大成!

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