なれ果て村編完結「メイドインアビス」

フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

本作、コミック10巻は、アニメーションシリーズの続編にあたるもの。
たどり着いた深い穴の底から、さらに下層に挑む主人公たちの物語です。

「作家が作品を作り続けるということは自分の世界に深く深く入り込んでいくこと。しかし、深く潜っていくほど自分の形というものを保ちにくくなっていく。自分の形とは、普通のクリエイターの持つ理想や共感のような心を支える柱のようなものですが、表現しようとすると難しいものです。その形が描けず夢破れて去っていくのがほとんどのクリエイターの末路です。とどまり続けるには、仲間たちの思いを受け入れていったり、負けていく仲間たちを餌食にすることしかなくて、自分だけは生き残ることを繰り返しながら作家たちは唯一無二の存在になっていく」

評論家の岡田斗司夫さんによると、メイドインアビスはクリエイターの業の物語なのだそうです。

巨匠手塚治虫さえ、力のある新人漫画家が現れると嫉妬を隠さなかったように、
捜索の世界は人間の精神の深いところにあって、たどり着くには命がけという思いが込められているのかもしれません。

私はアニメーションで見て虜になりました。

丁寧に描かれた背景や動画の質。

テレビシリーズも劇場版も品質の高いアニメーションです。

かわいいけど残酷と振れ幅の大きな評価で知られるこの作品が、多くのクリエイターに師事されている秘密とは何か、補助線を引くと見えてくる気がしました。

アビスの大穴は心の奥底に通じているように思います。