不思議な世界がそこにある「山の怪異譚」

山の怪異譚
フルタニ
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

山にまつわる不思議な話や体験談を集めた番組を見ました。

「異界百名山」という番組は聞こえてくるはずのない奇妙な音に翻弄された人。慣れた道にもかかわらず、いつまでたっても目的地に着かない現象。絶望的な状況下で未知の光に命を救われた人。

山で起こった、まか不思議で心揺さぶるエピソードの数々を、実際に体験した人々が語るドキュメンタリーです。

「山怪」とは、山の怪異のことをいうのだそうです。猟師や林業関係者、民宿経営者などが実際に経験した山の怪異は、オカルトや怪談話とはまた違った味わいがあります。

山の怪異譚

日本人は古来、山という他界を怖れ、おびえ、またそこに郷愁を感じてもいた。死と隣り合う岳人の神秘体験、作家の感性が出遭う実話怪異譚、民俗の古層の心意がよぶ魔の世界。究極の怪異アンソロジー。全25話。

今から40年ほど前、豪雪地帯の暮らしを取材するため山形県と新潟県の境にある小国町をおとずれたことがあります。雪国の暮らしの取材ですから季節は1月。取材に伺ったお宅の玄関は雪に埋もれた家屋の二階に作られていました。

都会育ちの私には想像もできないような暮らしです。10メートル近く雪が積もる山間の町。小国町は雪が積もることを前提とした暮らしが広がっていました。

民宿を営むお宅の主は、冬の間は山に入り熊を狩る猟師でした。雑談で伺った話からは、山に対峙して生を営む山郷の人々にとって山は信仰であり。山もまた神秘的な存在であることがわかりました。

本作は、山に住む人や山に見せられた人たちの神秘体験をまとめたもの。

登山家、探検家、民俗学研究者、作家、エッセイストが発表した山の怪異譚を収集した怪異アンソロジーです。新田次郎や芥川龍之介、岡本綺堂などの名前も見られます。