
どんどんモノが溜まって困ったという経験はありませんか。
番組を企画するためには日々の情報に耳を澄ましていなければなりません。モノが集まると捜し物に苦労します。捜し物だけで貴重な時間をつぶしてしまってお困りの方は、この本がおすすめです。
Contents
月10万円で より豊かに暮らす ミニマリスト生活

収入ゼロ、貯金ゼロになりかけて学んだこと。ミニマリズムは「健康」「お金」「仕事」「人間関係」「モノ」の悩みを解消する。
三年かけて3000以上のモノを手放し、ミニマリストになったと語るYouTuber Takeruの本。
ミニマリズムというのは、必要最小限のモノで暮らすこと。今までの人生を一度リセットしてくれる考え方のこと。「人生のチューニングを行ってくれる手段」です。
著者がミニマリストを目指すようになったのは「人生どん底」の経験をしたことでした。
モノに埋まった生活。病気。失恋。
ピンチから脱することができたのは一冊の本との出会いだったと言います。
本の名は「より少ない生き方」。
持ち物を断捨離することで数々の気づきを手に入れることができたのです。
これから実践しようとする人にとって迷うのは、何から手を敷けたらいいのか優先順位がわからないこと。
実践するにあたって著者が会得した判断基準を具体的にまとめています。
例えば、テーマごとに目安となるポイントがまとめてあるので、迷った人には参考になります。
時間を生み出してくれるモノ
ポジティブな気分にしてくれるモノ
家の中よく使う場所を片付ける
大量にある捨てやすいモノから片付ける
保管庫に一定期間保管して、持たない生活を疑似体験してみる
全て一箇所に出し、ベストなモノだけに厳選する
手放した方がいい理由を考える

ミニマリストというと、コンマリこと近藤真理子さんが頭に浮かびます。
この本で書かれていることは、コンマリさんの提唱する片付け哲学と重なっています。
片付けすることを通じて感謝の気持ちを持つことで内側から心が満たされ幸福や満足を得られるという考うえ方です。
- 大事なのは、人生をシンプルにして、本当に叶えたい夢に集中して成し遂げること。
- ミニマルライフコストとは、自分が最低限の幸せを感じるのに必要な費用のこと。
- 余計なことに人生を費やすくらいなら一つのことに集中した方が幸せになれる。
- 目標を具体化し、意識して生活すること。
片付けの方法ではなく、自分がなんのために片付けるのか。片付けることが逆にストレスになっている人がいたら、第二章以降から読み進めてみてもいいかもしれません。
稼ぎ方については言及していない
モノを減らすことの極意は書き込まれているものの、ではどうすれば収入が増やせるのか。
誰もが知りたいのが生きていくために稼ぐことです。ところが本書では深掘りされていません。「誰でも簡単に手っ取り早くお金を増やす方法」という項目で貯蓄と自己投資が述べられているだけです。
自己投資で自分のスキルを高め、動画投稿や執筆活動で収入源を得る。自分の力で月に一万円でも稼げるようになることは重要な意味があると著者はいいます。
稼ぐことで得た自信は自分を変える。そう著者はいいます。悩みを解決する特効薬は自信をつけることだったのかもしれません。
ニマリストTakeruさん
ミニマリスト・YouTuber。登録者5万人を超え、月間150万PVのYouTubeチャンネルを運営している。
Minimalist TakeruのROOM – 欲しい! に出会える。
まとめ
モノを持つと手に入れたモノを管理しなくてはなりません。その点、手ぶらであることは、チャンスが目の前に現れた時、すぐにチャンスを掴みに行けるメリットがあります。
お金も自由に手元にある状態は、More is better (多ければ多いほどいい)から、Liss is more (より少ないことは、より豊かなこと)へと心の負担を解き放ってくれるのです。
人生から不要なモノがなくなれば、あなたにとって最も大事なことに使える時間とお金が手に入る。本を読んでも、自己投資をしてもそれほど人生が変わらないと感じている人にオススメの本といえそうです。