- ミステリーが読みたい! 2026年版 海外編 ベスト10
- 第1位『ハウスメイド』フリーダ・マクファデン(2025年08月20日)
- 第2位『夜明けまでに誰かが』ホリー・ジャクソン (2025年07月30日)
- 第3位『マーブル館殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ (2025-09-11)
- 第4位『デスチェアの殺人』M・W・クレイヴン (2025年09月18日)
- 第5位『アルパートンの天使たち』ジャニス・ハレット (2025-01-09)
- 第6位『私立探偵マニー・ムーン』リチャード・デミング (2025-06-25)
- 第7位『眠れるアンナ・O』マシュー・ブレイク(7/29)
- 第8位『世界の終わりの最後の殺人』スチュアート・タートン 2025-03-12
- 第9位『罪の水際』ウィリアム・ショー(2025.04.23)
- 第10位『沈黙』アン・クリーヴス 2025年04月23日
- 11位『ヴァイパーズ・ドリーム』ジェイク・ラマー
- 12位『9人はなぜ殺される』ピーター・スワンソン
- 13位『覚悟』フェリックス・フランシス
- 14位『魔女の檻』ジェローム・ルブリ
- 15位『イーストレップス連続殺人』フランシス・ビーディング
- 16位『逃げろ逃げろ逃げろ!』チェスター・ハイムズ
- 17位『17の鍵』マルク・ラーベ
- 18位『闇より暗き我が祈り』S・A・コスビー
- 18位『スパイたちの遺灰』マシュー リチャードソン
- 20位『エージェント17』ジョン・ブロウンロウ
ミステリーが読みたい! 2026年版 海外編 ベスト10
第1位『ハウスメイド』フリーダ・マクファデン(2025年08月20日)

手にした仕事は一見夢のハウスメイド。
だけど、家の中は奇妙な言動ばかりで、まるで牢屋のような部屋があって…。
ミリーの恐怖がじわじわ増していく過程、夜に響く足音や暗い廊下の描写はまるでホラー映画のワンシーン。後半のどんでん返しは震えました。
第2位『夜明けまでに誰かが』ホリー・ジャクソン (2025年07月30日)

キャンピングカーでの旅行。仲間6人。…そして、響く銃声。突然の狙撃。車は動けず、夜の闇に閉じ込められる。「6人のうち誰かが秘密を隠している。夜明けまでに吐け。でないと…」
このシチュエーション、逃げ場ゼロの圧迫感がヤバい。
時計の針が進むたびに友情は削られ、疑心は膨れ上がる。互いの視線が「敵かもしれない」に変わる瞬間の描写が、もう胃にくる。
アメリカ初版50万部も納得の、張り詰めた一夜。
第3位『マーブル館殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ (2025-09-11)


ギリシアでの生活に区切りをつけ、ロンドンに帰ってきたわたし、スーザン・ライランド。フリーランスの編集者として働いていたところ、予想だにしない仕事が舞いこんできた。若手作家が名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズを書き継ぐことになり、その編集を依頼されたのだ。途中までの原稿を読んだわたしは、作者が新作に自分の家族関係を反映しているのを感じる。ということはこの作品のように、現実世界でも不審な死が存在したのか? 『カササギ殺人事件』『ヨルガオ殺人事件』に続く傑作登場!
第4位『デスチェアの殺人』M・W・クレイヴン (2025年09月18日)


カルト教団の指導者が木に縛られ石打ちで殺された。聖書の刑罰を模した奇妙な殺害方法に困惑するポー。さらに遺体には、分析官ブラッドショーにも分からない暗号が刻まれていた。事件の鍵はカルト教団にあると推測する二人。一方でポーの所属する重大犯罪分析課に上層部から嫌疑がかかり、スパイが送りこまれる。チーム解体の危機が迫る中、ポーたちは捜査を開始するが……。大人気英国ミステリ、衝撃のシリーズ第六作。
第5位『アルパートンの天使たち』ジャニス・ハレット (2025-01-09)

調査資料形式で構成された異色作。メールやメモ、報告書を積み重ねることで、カルト教団事件の全貌が浮かび上がる。読んでると自分も調査員になった気分になります。
ただね、前作に比べて少し“もう一押し”が欲しかったのも事実。
途中まではゾクゾクする展開なのに、真相が明かされた瞬間「あれ、こんなもの?」という拍子抜け感が残りました。
とはいえ、形式に縛られず新しい語りを模索している姿勢はやっぱり魅力的。実験的な試みとして評価されるべき一作です。
第6位『私立探偵マニー・ムーン』リチャード・デミング (2025-06-25)

正統派のハードボイルド探偵小説なんですけど、実はこれ1940年代に書かれてるんです。驚きですよね。主人公は義足の探偵マニー・ムーン。義足っていうだけで、すでにキャラ立ちしてる。
冒頭からテンポがいいんですよ。依頼人の弁護士に呼び出されて事務所に行ったら、いきなり殺されてるんです。「おいおい、待ってくれよ!」って、ページめくる手が止まらない。
で、マニー・ムーンがまた洒落たセリフを吐くんですよ。これがカッコいい。ハードボイルドっていうと渋いオッサンの煙草の煙みたいなイメージあると思うんですけど、ここにはちゃんと本格的な「謎解き」の要素もあって、ラストに関係者を集めて推理を披露する王道スタイル。これがもう最高。
読後、「こういう高品質のB級映画風作品って、いいなぁ」って思いました。心にずっと残るわけじゃないんだけど、その瞬間、最高に楽しい。映画でいうと『ダイ・ハード』観終わった後の爽快感に似てます。
第7位『眠れるアンナ・O』マシュー・ブレイク(7/29)

眠っている女が殺人犯かもしれない――っていう衝撃設定。
現場でナイフを握ったまま眠り続けるアンナ。4年経っても目を覚まさない彼女の呼吸音だけが、真相へのカウントダウンみたいに響く。
心理学者ベンが彼女の治療を引き受けるけれど、探れば探るほど、事件は奇妙な枝を伸ばし始める。
読んでる間、自分まで夢と現実の境目がわからなくなる感覚があって、最後のひっくり返しで完全に脳を持っていかれた。
Netflix映画化も納得の完成度。
第8位『世界の終わりの最後の殺人』スチュアート・タートン 2025-03-12

突如発生した霧により、世界は滅亡した。最後に残ったのは「世界の終わりの島」、そこには100名を超える住民と、彼らを率いる3人の科学者が平穏に暮らしていた。沖には霧の侵入を防ぐバリアが布かれ、住民たちはインプラントされた装置により〈エービイ〉と名づけられたAIに管理されていた。 だがある日、平穏は破られた。科学者のひとり、ニエマが殺害されたのだ。しかも住民たちは事件当夜の記憶を抹消されており、ニエマの死が起動したシステムによってバリアが解除されていた。霧が島に到達するまで46時間。バリア再起動の条件は殺人者を見つけること――。 果たして「世界の終わりの島」に隠された秘密とは? そして真犯人は誰なのか? 人格転移タイムループ館ミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』、海洋冒険ホラー歴史ミステリ『名探偵と海の悪魔』に続く鬼才スチュアート・タートンの第3作。特殊設定メガ盛りで読者に挑戦するポストアポカリプス犯人捜しミステリ!
第9位『罪の水際』ウィリアム・ショー(2025.04.23)

心的外傷後ストレス障害で休職中の女性刑事アレックスがランチタイムに遭遇したのは、花嫁ふたりの同性婚パーティ。そこへ山刀を隠し持った中年女性が乱入し、片方の花嫁に向かって「人殺し!」と叫ぶ騒動を引き起こす。中年女性は、一方の花嫁の元夫が7年前に行方不明になり妻に殺されたのではないかと疑う、母親だった。アレックスの介入によって事なきを得たが、これは複雑に入り組んだ悲劇のたんなる発端に過ぎなかった……。ケント州の海沿いの町ダンジェネスを舞台に、7年前の行方不明事件、夫婦惨殺事件、町民を巻き込んだ大規模な投資詐欺、そして意外な犯人像と意外な結末。‶イングランドの砂漠〟と呼ばれる町を舞台に複雑な人間ドラマを紡ぎだす、CWA(英国推理作家協会)最優秀長篇賞(ゴールド・ダガー)最終候補作品。
第10位『沈黙』アン・クリーヴス 2025年04月23日

ガラス職人のイヴが首を切り裂かれた父の遺体を発見した。凶器はイヴが作った花瓶でマシュー警部は慎重に聞き込みを進めるが……
父親の死体を見つけるシーン。しかも凶器は娘自身の作った花瓶。これ、もう最初の数ページで心をわしづかみにされます。
アン・クリーヴスの筆致って、風景描写と感情の起伏がピタッと重なるんですよね。冷たい空気の中にある、家族の熱と冷え切った関係性。
イヴが「自分の作品が父の死に使われた」という事実にどう向き合うか。その心理描写がめちゃくちゃ細やかで、ただの犯人捜しじゃなく、“人間の沈黙と対峙する物語”になっている。
正直、事件の真相がどうこうより、ラストのイヴの表情に心を奪われました。
11位『ヴァイパーズ・ドリーム』ジェイク・ラマー
20世紀半ばのニューヨーク・ハーレムを舞台にしたノワール。
12位『9人はなぜ殺される』ピーター・スワンソン
9人の男女に送られてきた殺人予告リスト。そして起きる連続殺人。被害者9人のつながりとは?
13位『覚悟』フェリックス・フランシス
競馬専門の探偵がマフィアが操る八百長レースの闇に挑む。競馬シリーズ第五作。
14位『魔女の檻』ジェローム・ルブリ
魔女伝説が残るフランスの片田舎で連続する怪死事件。 呪いの村に隠された秘密とは。
15位『イーストレップス連続殺人』フランシス・ビーディング
海辺の保養地で起きた謎の連続殺人事件。被害者たちはなぜ殺されたのか?
16位『逃げろ逃げろ逃げろ!』チェスター・ハイムズ
黒人清掃員を射殺した白人警官。証拠隠滅のため目撃者を付け狙う暗黒サスペンス。
17位『17の鍵』マルク・ラーベ
ベルリン大聖堂でおきた殺人事件。死体の首にかけられた「17」の文字が刻まれた鍵の謎とは。
18位『闇より暗き我が祈り』S・A・コスビー
葬儀社に勤務する青年が巻き込まれた殺人事件。アメリカの闇
18位『スパイたちの遺灰』マシュー リチャードソン
世界の秩序を破壊する。伝説のスパイが残した手記をめぐる攻防戦
20位『エージェント17』ジョン・ブロウンロウ
現役最強暗殺者対元最強暗殺者。真の”殺し屋トップランカー”を目指す戦い。




こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。 ミステリが読みたい! 2026ランキングを書きます。※本ページにはPRが含まれます