
若い人たちがメディアをどう捉えているか?わからなくて困ったことってありませんか。お互いの話題が噛み合わないのは、見ているメディアや情報のとらえ方がまったく違っていることに気づかないことが原因かもしれません。
このズレがなぜ起きるのか知っていると様々なメリットがあります。情報過多のこの時代を乗り切りたい人に必見の書をご紹介します。
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アフターソーシャルメディア

「コロナの情報に疲れた…」「ソーシャルおじさんのズレ」「若者の話が分からない…」その背景、実は同じです。NHK放送文化研究所、博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所、法政大学大学院メディア環境設計研究所のデータと調査で徹底解明。5G/IoT時代をサバイブする、新たな情報接触スタイルとは。プレゼンに使える図表80点。
ビジネスパーソンと大学生の選択が「ズレ」るワケ

博報堂DYメディアパートナーズメディア研究所の調べによると、一人あたりのメディア接触時間が1日平均400分を超えている。そして8割以上の人が「情報が多すぎると思う」と答えていることがわかりました。
さらに驚いたのは、20代以下の若者層と40代以上の中高年層のメディアへの接し方がまったくちがうこと。「好きなものしか見ていない」と思い込みがちな中高年層の予想を裏切るようなメディアの接し方を、20代以下の若者層はしていたのです。
視聴者が感じる「メディア満足」には二つある。短い時間に効率よく面白いコンテンツを見るため複数の画面で見たり、短時間で切り替えるファストな接触。就寝前にラジオを聴くなど、ゆったりとした時間の流れを感じるスローな接触。あらかじめ視聴者像を想定してコンテンツ戦略を考える必要がありそう。
— フルタニケンジ@動画制作者 (@kenfru3) October 20, 2020
旧来の提供形式・デバイスでの接触は「癒し、集中、落ち着き、至福」などのプレミアムな価値を連想する視聴者が多いのに対し、スマホなどのメディアでの接触は効率的で、単位時間あたりの価値に換算しやすいイメージ・言葉が並ぶ。だから、作る際どちらのメディアに載せるコンテンツか戦略も必要。
— フルタニケンジ@動画制作者 (@kenfru3) October 20, 2020
情報過多であるにも関わらず欲しいサービスは二分される。すなわちズレる。お互いが感じるズレが今のメディア状況を読み解くキーワードなのでしょう。メディア関係者だけでなく、研究者、マーケターなど幅広い層に役立つビジネスやサービス開発のヒントがまとめられた本です。
Twitterユーザーの意識が低くてわらってしまった
— けんすう@マンガサービスのアル (@kensuu) October 24, 2020
(「アフターソーシャルメディアより」) pic.twitter.com/rsBbYTrYMP
2000年代前半~2020年にかけてのSNSやテレビなどメディアの接触度合いを年代別に考察したりとデータベースで語られているので信ぴょう性高。スマホが出現して10年経過したが、情報獲得ツールが完全にテレビ<スマホになっているのが見て取れたり(特に若い世代)、Iot・5G時代に向けての考察もあり非常に面白い。
学生を通じてなんとなく感じてたことが、明確に示された印象。サブタイトル通り「多すぎる情報」との付き合い方について考えさせられる。 考察はもちろんのこと、学生への調査手法が興味深い。授業での応用の参考になる。
若手に30代以上の考え方や情報のベースが何かを知ってもらうことで、世代間ギャップを失くしていくのに使えると思います。
まとめ
ネット由来の情報は「フェククニュース」であり、人々は踊らされているという説があるけれど、ユーザーは短いタイムスパンで繰り返される断片的な経験から「ろくな情報に当たらない」という確率の低さを学習してしまっているため、そうとも言えないと疑った方がいい。#アフターソーシャルメディア
— フルタニケンジ@動画制作者 (@kenfru3) October 19, 2020
これまでのメディア満足は中身が面白いかどうか、つまりインフォメーション・アウト的発想が主流でした。
これからは、メディアのコンテンツに触れている時間の価値を高めたいという、生活者の気持ちに応えるように発想を切り替える必要があるようです。
生活者の時間や気分に寄り添い、その中で価値を提供する。つまりライフ・インすることが求められていると感じました。