
老後の資金運用は債券中心にしろと言われます。変動が激しいことをリスクというそうですが、高いリスクの投資をリカバリーするには「時間が残されていないから」と説明されます。
しかし、大統領選前後は米国株に注目したいところ。選挙前に急落、選挙後に急騰という前例があるからです。自分の未来は自分で切り開くチャンスかもしれません。
Contents
バカでも稼げる 「米国株」高配当投資

米国株投資なんて、スタバでフラペチーノを飲むくらいカンタン!本書は、英語力ゼロ・投資知識ゼロでも元手10万円から始められる超シンプルな米国株投資の本です。
著者が唱える米国株投資とは、
- 連続して増配をつづける米国株を長期間にわたって少しずつ買い増しする。
- 暴騰暴落しても売らずに持ち続け、配当益を株の購入に充てる。
というシンプルなものです。だからだれにでも真似できるのだそうです。短期間に株の売買をするデイトレではないので時間もとられません。
- 米連続増増配高配当・配当再投資戦略のしくみがわかる
- おすすめ連続増配株が紹介されている
- バフェット太郎の人生観が興味深く読める
連続増配高配当株リスト
- 【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン
- 【MO】アルトリア・グループ
- 【ABBV】アッヴィ
- 【XOM】エクソンモービル エネルギー
- 【T】AT&T
- 【SO】サザン
- 【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズ
- 【DUK】デューク・エナジー
上記のような超優良企業の株を分野別に選びます。これらの企業を毎月月末に均等に買い足していくという方法です。当然景気の波があるので、一年後には成績によりバラツキがでます。バラツキを見て、運用成績が悪い企業の株を買い増しして全体のバランスを整えます。
著者は、通常通りのアセットアロケーション(資産配分)を心掛けた堅実な運用を手がける投資家であることがわかります。

参考になるのは、自身が所有するポートフォリオを公開しながら米国高配当株の情報を解説してくれること。投資にリスクはつきものですが、リスクをなるべく低くしていくことが長い目で見ると得であることがわかります。
日本と違って米国株は三ヶ月に一度配当が出ます。選んだ株のほとんどは日本より配当利率が高い物が多く、右肩上がりです。その配当で株を買い増しして行くとリスクを抑えながら資産を増やすことができるという算段です。
大統領選後の展開は
よく聞くのは、増税派のバイデン候補が当選すると株価にはデメリット②大統領が決まらないと不確実性がつづき株価にはデメリットという声です。
10月末上昇を続けていたダウ平均は大幅急落しました。著者はブログでこんな見方もしています。
11月3日に控えている大統領選挙はバイデン優勢と言われていますが、アノマリー(※経験的に観測できるマーケットの規則性)を考えると、大統領選挙はトランプ勝利の可能性が高まっています。
【IG証券×バフェット太郎】バブルを逃すな!米国株投資戦略 : バフェット太郎の秘密のポートフォリオ【米連続増配高配当株・配当再投資戦略】
いずれの候補者が大統領になったとしても、米国株式市場はバブル相場入りするという予想は、これから米国株を始めようという人には、株の仕組みを学習するまたとないチャンスです。
バフェット太郎さん
日本一アンチの多い米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」の管理人。バフェット太郎の秘密のポートフォリオ【米連続増配高配当株・配当再投資戦略】
23歳の時に300万円から日本の中小型株で投資を開始。企業分析をするうちに日本株に失望したことに加えて、ジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』の影響を受けて、2015年夏頃より米国株にシフト。現在の運用資産は5000万円で、コカ・コーラ株やジョンソン・エンド・ジョンソン株など米国の超大型連続増配高配当株10社に均等分散投資している。
まとめ
本書を読むタイミングはずばりこの週末だと思います。というのは大統領選の結果を受けて直前に下落した市場が大きく反応するからです。大統領選挙の翌年の株価は上昇する傾向にあることも忘れてはなりません。
大統領選は11月3日(日本時間で11月4日午後)。前回2016年の大統領選では、投票日の夜には勝者が判明しました。
直前のニューヨーク市場は日本時間11月3日(月)深夜に開きます。開票直後の日本時間4日(火)とあわせて市場はどう動くでしょうか。
中田敦彦さんのYouTube大学
中田敦彦さんも「バカでも稼げる 「米国株」高配当投資」を使って動画を作っています。コロナが来る前に書かれた書籍なので最新情報ではない点など、批評も含めて読み込むことで米国株の扱いを深化させることができると思います。