
テレワークがもたらす最大の魅力は通勤時間というストレスからの解放です。また意味のない会議や意味のない書類作りに時間を取られ、悩まされることも減ります。
付き合いで行く飲み会だってパスできます。浮いた時間おカネを自分のために使えるのです。新しい時代のしのぎ方をご紹介します。
Contents
これからのテレワーク
ワーカー&マネージャ必読!
テレワーク3.0の時代に成功する「3つの力」とは何か?
IT企業で20年以上働き、テレワークで実績を上げてきた著者による、超実戦的導入メソッド。
仕事の本質は変わらない
テレワークの時代にうまくやって行けそうな人材とはどんな人でしょうか。
- セルフマネジメント力
- マルチコミュニケーション力
- 成果の見せる化力
離れている人ともうまく情報交換や情報共有できる人がこれからの時代に求められている人材です。
つまり、相手がどんな人とでも、どんなツールを利用してでも、報連相・プレゼンテーション・ファシリテーション・交渉ができること、自分の仕事の成果を公正にアピールすることができることです。
そうした人材に求められるのが、高いメンタリティを維持する力・時間管理の力・目標管理する力だと著者は言います。
セルフマネジメント力を高める八つのポイント
では、これからの時代に生き残るため働く側が気を付けたいポイントとは何でしょうか。
- 誘惑に負けない精神力を鍛える
- 「自分のありたい姿」を常に持つ
- 現状を正しく冷静に把握する
- 「自分の状態管理」を行う
- 「休み時間」を有効に活用する
- ルーティンをつくる
- 仕事の「チェックポイント」を設ける
- 時には「強制終了」する
テレワークは、職場という人の集まる場が不在というこれまでの会社勤めにはあまり見られなかった環境です。だからこそ、その環境に適応するための心構えやスキルが必要になってきます。
多くの仕事はチームで行うものなので、共通のルールを決めて、合意しておかなければならない。仕事の成果をアピールする仕方も工夫する必要があるのです。
そうすると、気になるのが中高年層です。
会社勤めという慣習に慣れきってしまった中高年。特に管理職クラスにとっては環境に慣れるのが一苦労です。十分な準備や心構えもないままテレワークに移行したという人もいるかもしれません。
組織の体質を整えるには
本書では経営者やマネージャー層に向けて「テレワークを導入するにあたり見直すべき社内規定とは」という解説を行っています。
- 勤務時間をどう設定するのか
- フレックスをどのように認めるのか
- 残業時間はどこまで認めるのか
- 休み時間をどのように設定するのか
- 休み時間をどのようにズラしていいと許可するのか
- 自分の病中、病後の療養中の仕事はどこまで認めるのか
- 病中、病後の子供の看病の時間はどこまで認めるのか
- 親や親族の介護のための時間はどこまで認めるのか
- プライベートの用事をどのように認めるのか
- 今までもらっていた交通費はどうするのか
こうした細かなことを積み上げることこそが組織や仕事の位置づけを見直すきっかけになるかもしれません。
片桐あい(かたぎり あい)
カスタマーズ・ファースト株式会社 代表取締役
人材育成コンサルタント 産業カウンセラー
日本オラクル株式会社(旧サン・マイクロシステムズ株式会社)サポート・サービス部門に23年勤務。M&Aやリストラで仕事上のポジションが危うい外資系IT業界で成果を出し続ける。卓越したコミュニケーション能力・問題解決能力を武器に2013年に独立し、企業研修講師となる。年間約120件登壇し約25000名の育成に従事。また、人財育成コンサルティングで延べ3400名のカウンセリングでの育成にも貢献している。
5年前から人材育成コンサルティングで関わっているIT企業では、5年間新卒17名は一人も離職者なし。3年前から人材コンサルティングで関わっているモバイルサービスの50席のコールセンターでも、アンマッチで退職したオペレーター以外は離職者なし。マネジャー育成と強い若手社員の育成に定評がある。
まとめ
テレワークができれば、副業や複業、独立、定年後のフリーランスなどの際自分の価値を見せる化でき、自分に値段がつけられ、それを積極的にアピールすることが可能になります。
あらためてテレワークのメリットとデメリットを整理し、自分の働き方や生き方を見直す際に役に立つガイドブックだと思います。