
こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。
テレビドキュメンタリーの企画ネタは書店に埋まっています。誰もが知っている話題なのにその奥に誰も見たことがない世界が広がっていたらまずビンゴ。
攻略のヒントは人間です。人間に寄り添って世界観を描くことができれば30分くらいの番組は三か月あれば作れます。
かつて花咲く乙女だったアラフィフ読者世代の夢を独り占めした少女漫画の世界。振り返れば人間国宝級の作家たちを至近距離で支えた職人たちの物語。
Contents
薔薇はシュラバで生まれる
この投稿をInstagramで見る“薔薇”とは、少女漫画の世界の象徴。“シュラバ”も当時の漫画家やアシスタントたちのあいだで実際に使われていた、過酷な仕事の現場やその状況を意味する隠語なのだとか(p120~122)。
- 少女漫画革新の時代の貴重な記録
- 超ブラックな職場環境なのに明るい未来を感じる
- 好きを仕事に選んだ人の幸福感
- 山岸涼子先生が「天人唐草」を美内すずえ先生が「華やかな迷宮」を描いたときのエピソードに注目
- 無名のアシスタントさんたちの記録に愛を感じる
少年漫画の世界では手塚治虫の創作やアオイホノオのような自作の舞台裏が人気を博しました。少女漫画の世界はどうだったのでしょうか。読後感も好評な人間ドラマが詰まった職場探検です。