絵を描くのは好きだけど、意外に面倒なのが「色付け」。描画した空白部分に色をつける、いわゆる塗り絵です。
色付けはけっこう大変な仕事だ
「塗り絵」なんて幼稚園児だって楽しんでいるのに何が悩みなんだ。
と思われるかもしれませんが、やってみるとなかなか大変です。
単調な作業の繰り返しに加えて、複数のキャラクターを何枚も描くコミック系のクリエイターさんにとっては色合わせに神経を使います。
さらに最大の悩みが色あわせ。配色です。
色の組み合わせ方には一定の法則があります。
気持ちのいい配色は見ている人の気持ちを高揚させてくれますが、少しバランスが崩れるとぶち壊しになりかねません。
同じ色でも明るさ(明度)やにごり(彩度)でも印象が変わります。
アニメーションの世界でも色彩設計という仕事があるくらい。色付けは重要な要素を占めるのです。
話題のアプリstyle2paints
色付けに悩みを抱えるクリエィターさんたちの間で最近話題となっているアプリが公開されました。
AIを使って 画像に 自動で色付けをするWebアプリ「style2paints」です。
AIを使った画像に色付けをするWebアプリ「style2paints」 | cupOF Interests
九月の終頃にリリースされるや否や、噂を聞きつけたクリエィターさんたちの間でツイートされまくる人気となりました。
どんなアプリかというと、公式サイトを見てわかるように英語のアプリです。
アプリの使い方は超簡単。ウェブからダウンロードしたアプリを起動して、自分の作品と、モデルにしたい画像を指定します。そして' colorize ' ボタンを押すと 彩色された画像が作成される仕組みです。
ネット上に保存された古今東西のイラストや名画のデータを元に、AIが使われているベストな色彩を分析し、クリエィターが描いた線画に色付けしてくれるのです。
同人作家の救いの神
ネット上にはアプリを使って色つけにチャレンジする人たちが続出。誰もが口を揃えて面白がっています。
https://t.co/QlvbZySbpM
— メルサイア (@merusaia) 2017年12月28日
自動着色AIはここまで進化したか。#paintschainer が線画からの新しい自動塗り作成ツールだとすると、#paintstransfer は見本を見てその雰囲気を他の絵で再現するツール。
線画でも、色を塗っている絵でもいける。
どちらもそうだけど、Versionが上がった時の進化がすごい。 pic.twitter.com/vfy4dN3mZQ
@sousakuTL
— 筆 (@ru_ra1n) 2017年12月28日
あと面白いのめっけた#paintstransfer
色参考にする画像と線画を放り投げると勝手にそれお手本にして色塗ってくれるやつ。
ためしにお手本2つ用意してみてそれで着色したらこんな風に。面白いの。 pic.twitter.com/J2ksM3JxjG
また自動着色で遊んでる。気になってた #PaintsTransfer pic.twitter.com/5CHgazjudy
— 邪気眼GPGPUptr@人力ふぁぼ魔 (@konchannyan) 2018年1月2日
「自動着色!」
— シロキツネ (@sirokitune999) 2017年11月8日
あ”ぁ!飛鳥ぁ”!か”わ”ぃ”い!#PaintsTransfer pic.twitter.com/T8UoDoh51w
10分で描いた線画がなかなかのクオリティに仕上がるのすごい…
自動着色もMakeGirlsMoeも素晴らしい技術です。
色アプリとは違うアプリで以前の彩色データと線が組み合わせたらなんかすごいことになった・・・()
これはまた凄いAI自動着彩ツールが出てきましたね。
— すまき俊悟 (@SmakiS) 2018年11月2日
右が元の絵。昔に落書きしたヤタガラスの小太郎ちゃんでテスト #style2paints pic.twitter.com/PNtBKsxvqh
まとめ

私はクリエイターさんの手助けをする立場なので、使い勝手はよくわかりませんが喜んでいる所をみると期待が持てそうなアプリのようです。
気になる点があるとすれば、同人誌の展示会などで似通った出来栄えの作品が増えるかもしれないこと。皆同じタッチの配色だとお客さんははっきり行って逃げます。反対に期待できる点は、非効率な単純作業に当てていた時間が減ること。空いた余裕を創作に当てることができるのです。
まとめ
自分の思いを絵にして、AIがアシスタントを手伝ってくれる。なんか漫画家さんのアトリエみたいな環境が作れそうな気がしますね。これからの成り行きが注目されます。