
2019年に開催される予定のオススメ美術展をまとめました。
1月
かわいい浮世絵 おかしな浮世絵
太田記念美術館
2019年1月5日(土)~1月27日(日)
年間スケジュール | 太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art
染付―世界に花咲く青のうつわ

白地に青で文様を描くやきもの「染付」は、清明な青の魅力に加え、釉薬の下に文様があるため、絵具が剥がれにくく使いやすい特徴があります。
美と用の両面に秀でた染付は、中国・朝鮮・日本・中近東・欧州などに広く展開し、中国宮廷から日本の茶の湯、浮世絵に描かれた江戸時代の庶民まで、さまざまな社会の暮らしに浸透してゆきました。
本展は染付が愛用された各国、各時代、各コミュニティをテーマパークのように巡りながら、染付の多面的な魅力を味わい尽くします。
会場:出光美術館
会期:2019年1月12日(土)~3月24日(日)
顔真卿 王羲之を超えた名筆
中国の歴史上、東晋時代(317–420)と唐時代(618–907)は書法が最高潮に到達しました。書聖・王羲之(おうぎし、303–361)が活躍した東晋時代に続いて、唐時代には虞世南、欧陽詢、褚遂良(ぐせいなん、おうようじゅん、ちょすいりょう)ら初唐の三大家が楷書の典型を完成させました。そして顔真卿(がんしんけい、709–785)は三大家の伝統を継承しながら、顔法と称される特異な筆法を創出します。王羲之や初唐の三大家とは異なる美意識のもとにつちかわれた顔真卿の書は、後世にきわめて大きな影響を与えました。
本展は、書の普遍的な美しさを法則化した唐時代に焦点をあて、顔真卿の人物や書の本質に迫ります。また、後世や日本に与えた影響にも目を向け、唐時代の書の果たした役割を検証します。
東京国立博物館
2019年1月16日(水)~2月24日(日)
東京国立博物館 – 展示 日本の考古・特別展(平成館) 特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」
イケムラレイコ 土と星 Our Planet
イケムラは、絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真、映像といったあらゆるメディアを駆使し、生成と変化の諸相を、潜在的な可能性までをも含めて表現しています。少女や夢幻の像、幻想的なハイブリッドな生きものたち、人や動物と一体化した風景など、イケムラ独特の多義的なヴィジョンは、イメージからイメージへと、軽やかにそのあらわれを変えていきます。そこには、生きている私たち、生まれいずるすべてのものたちの存在の多様性を、あるがままに受け入れようとするイケムラの強靭な思想が感じられます。ときにユーモラスで、ときに慈愛にあふれ、ときに悲壮な、慎ましげで内省的な作品たちは、まさにこの点において、閉塞感を増している今日の社会情勢に対する鋭い批評でもあるでしょう。
国立新美術館
2019年1月18日(金)~4月1日(月)
2月
小原古邨

海外で高い人気を博しながらも、日本ではこれまでまとまったかたちで紹介される機会の少なかった小原古邨(おはら・こそん)。石川県金沢市に生まれた小原古邨(1877~1945)は、花鳥画を得意とした日本画家・鈴木華邨に師事し、古邨の名前で日本画を出品しました。明治時代、東京美術大学のフェノロサの目に止まり、 海外への輸出を念頭に置いた 花鳥画の版下絵を製作しはじめ欧米を中心に高い人気を得ました。日本ではどの流派にも属さなかったことから次第に忘れ去られた作家の一人です。

太田記念美術館
2019年2月1日(金)~3月24日(日)
太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art
奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド

美術史家・辻惟雄による『奇想の系譜』に基づく、江戸時代の「奇想の絵画」の決定版です。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の代表作を一堂に会し、重要文化財を多数含む展示を予定しています。
東京都美術館
2019年2月9日(土)~4月7日(日)
杉浦非水と図案の時代(仮)
東京国立近代美術館
2019年2月9日(土)~4月7日(日)、4月10日(水)~5月26日(日)
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto,1898-1976)はパイミオのサナトリウムやマイレア邸をはじめ数々の名建築を生み出し、家具デザインにおいても、有機的なフォルムや素材の組み合わせの秀逸さが高く評価されています。ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム企画の世界巡回展である本展は、日本における20年ぶりのアアルトの個展でもあり、その魅力の再発見の機会となるでしょう。
東京ステーションギャラリー
2019年2月16日(土)-4月14日(日)
国立西洋美術館 開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ――ピュリスムの時代
国立西洋美術館
2019年2月19日(火)~2019年5月19日(日)
3月
福沢一郎展 このどうしようもない世界を笑いとばせ
福沢一郎(1898-1992)は、昭和の戦前から戦後にかけて前衛美術運動の中心的役割を果たした画家です。福沢は、対社会的な視点を貫きながらも、硬直したイデオロギーを主張するのではなく、ときに古典絵画を引用しながら問題を普遍化させ、ときに知的なユーモアをまじえて自由に描きました。
東京国立近代美術館
2019年3月12日[火]- 5月26日[日]
ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展
三菱一号館美術館
2019年3月14日(木)〜6月9日(日)
国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅
東京国立博物館
2019年3月26日(木)~6月2日(日)
国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅
4月
クリムト展 ウィーンと日本 1900
19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト(1862-1918)。華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつその作品は、いまなお圧倒的な人気を誇ります。初期の自然主義的な作品から、分離派結成後の黄金様式の時代の代表作、甘美な女性像や数多く手掛けた風景画まで、日本では過去最多となる約20点の油彩画を紹介します。
東京都美術館
2019年4月23日(火)~7月10日(水)
ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
19世紀末、ハプスブルク帝国が終焉に向かう頃、芸術においても新たな時代を求める動きが起こり、装飾性豊かな世紀末芸術が、絵画や建築、応用芸術、ファッションなど様々な分野で花開きました。本展は、モダンデザインへの萌芽とも言えるビーダーマイヤー時代の銀器や絵画から世紀末芸術を代表するクリムトやシーレ、オットー・ヴァーグナー、アドルフ・ロース、ウィーン工房に至るまで、東京会場で約400点、大阪会場では約330点の作品により、ウィーン世紀末の華麗なる芸術世界とその革新性を紹介します。
国立新美術館
2019年4月24日(水)~2019年8月5日(月)
印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション
Bunkamura ザ・ミュージアム
2019年4月27日(土)~6月30日(日)
Bunkamura30周年記念 印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション | ザ・ミュージアム | Bunkamura
ルート・ブリュック展
フィンランドを代表するアーティスト、ルート・ブリュック(1916~1999 Rut Bryk)。ブリュックは、アラビア製陶所の美術部門アーティストとして、世界的に活躍しました。没後20周年、日本フィンランド修好100周年に行われる「ルート・ブリュック」展は、約180点のセラミックやテキスタイルなど、多彩な仕事を日本で初めて網羅的に紹介します。
東京ステーションギャラリー
2019年4月27日(土)-6月16日(日)
5月
6月
国立西洋美術館 開館60周年記念 松方コレクション展
国立西洋美術館
2019年6月11日(火)~2019年9月23日(月・祝)
クリスチャン・ボルタンスキー展 – Lifetime
国立新美術館 企画展示室2E
2019年6月12日(水)~2019年9月2日(月)
塩田千春展:魂がふるえる
森美術館
2019年6月15日(土)~10月27日(日)
塩田千春展:魂がふるえる | 森美術館 – MORI ART MUSEUM
7月
マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展(仮)
三菱一号館美術館
2019年7月6日(土)〜10月6日(日)
みんなのレオ・レオーニ展
東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
2019年7月13日(土)~9月29日(日)
8月
9月
コートールド・コレクション展(仮)
東京都美術館
2019年9月10日(火)~12月15日(日)
コートールド・コレクションからマネ最晩年の傑作「フォリー=ベルジェールのバー」来日決定!
オランジュリー美術館 ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
横浜美術館
2019年9月21日(土)~2020年1月13日(月)
【公式】オランジュリー美術館 ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
10月
ゴッホ展
上野の森美術館
2019年10月11日(金)~2020年1月13日(月)
ゴッホ展 2019年10月上野の森美術館で開催決定
日本・オーストリア友好150周年記念ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史
国立西洋美術館
2019年10月19日(土)~2020年1月26日(日)
吉野石膏コレクション
三菱一号館美術館
2019年10月30日(水)~2020年1月20日(月)
11月
未来と芸術展(仮)
森美術館
未来と芸術展(仮題) | 森美術館 – MORI ART MUSEUM
2019年11月19日(木)~2020年3月2日(日)
2020年1月
ハマスホイとデンマーク絵画
東京都美術館
2020年.01月.21日(火)~3月26日(木)