こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。
一つの組織に依存せず、転職で新しい仕事を目指す人が増えています。総務省の調査に寄れば2010年にはおよそ280万人だった転職者は2018年には330万人にまで増えています。
堀江貴文さんは著書「多動力」のなかで、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められていると語っています。
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シニアにも多動力の時代がやってきた
これまで、転職と言えばエンジニア系のスキルがある人が目立っていましたが、最近では50代以降のシニア層が急増。2030年頃には130万人になるとも言われています。
シニア層の転職で注意しなくてはならないのが、転職先の環境に自分を合わせることです。「働かない」「前職の自慢をしない」「金銭感覚を合わせる」など、新天地のものさしに自分を合わせることが肝心です。
会社の看板がなくなったことに気づかないで、自分には能力があると勘違いしていては、いずれ邪魔者扱いされることになります。
大切なのは能力やスキルの高さではなくて、一緒に仕事をしたいと思って貰えるかどうかです。つまり過去の実績を捨てる力がものを言います。
会社の枠を超えて評価される人の共通点とは
では、具体的にどのような力を持った人が評価されるのでしょうか。一言でいうと人のためになるという心がけです。このことは稲盛和夫さんも著書「心。」の中で述べています。
週刊エコノミスト(2019.7.23号)によると、評価のポイントは次のように分けることができるといいます。
- 利他の精神、無私の精神のある人
- 捨てる力のある人
- 最後まで筋を通してリスクを取る人
- 個人の利益よりも公益を重んじる人
- 「親しき仲にも礼儀あり」をわきまえた人
- 「七転び八起き」、転んでもダルマのように起き上がれる人
- 人間関係の広がりを求めて縁を大切にする人
- ネガティブな感情をプラス思考に変えられる人
- 遊び心を持っている人
- 孤独とうまくつきあえる人(リーダーの条件)
- 他人と比較しないで自己実現を目指せる人
- アポイントは先約優先。スケジュールは変えない
キャリアプランを考える上で大切なのは、自分の経験を洗い直す「キャリアの棚卸し」だと言われます。
使えないものは、肩書きやプライド。
使えるものは実務経験です。
自分が得た経験の中から使える部分だけ残し、使えないものを「見える化」する作業です。
転職してしまった人だけでなく、これから転職を考えている人も、自分の行動をチェックしてみてはいかがでしょうか。今の職場で働けるうちに、将来の方向性を見定めてやるべきことを準備する。気持ちは「個人事業主」として、社会と繋がる意識が必要です。
準備こそが転職に直面したとき悩まずにすむプロセスだと思います。
週刊エコノミスト
2019年7月23日号 話題の本
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