日本美術に脈々と継承される美意識がわかる「日本美術鑑賞」

こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

機会があれば参加するのが書店で開かれる出版記念のイベントです。著者が自作を語るイベントはだいたい本の価格でトークも聞けるので結構気に入っています。

紙の本だけではイメージが湧かない著者の性格や人間像も、直接話を聞くと見えてきます。

一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞

今、世界のビジネスエリートの間で美術に対する関心が高まっているといいます。

世の中の動きがどんどん複雑になるにつれ、これまでの価値観だけではやってゆけなくなっているからです。

いい例が格安で性能の良い商品を大量に作っても売れない現実です。代わりに伸びているのが地域やユーザーを限定した商品です。物事の価値観ひとつとっても正解は一つではない時代を勝ち抜くには論理ではなく感性を磨く以外に方法はないとエリートたちは気付いているのでする。

西洋社会では金銭的な成功だけではなく、歴史や美術も含めたリベラルアーツ1)「人が持つ必要がある技芸の基本」と見なされた自由七科のことである。具体的には文法学・修辞学・論理学の3学、および算術・幾何・天文学・音楽の4科のことに通じていないと相手にされないといわれます。

日本のビジネスエリートが西洋のエグゼクティブから足下を見られるのもこうした素養のあるなしが大きいとも言われます。日本が世界に伍して生き延びていくためにはアートの教養が欠かせないのです。

本書は、東京藝術大学美術館館長である筆者が、知的素養から日本美術の鑑賞法を手ほどきした入門書です。

作家や作品を丸暗記するのではなく、著者は社会の変化や作風の変化といった大きな枠やエポックに注目することを薦めます。現時物語絵巻が西洋画のような一度に大勢の人が鑑賞できる1枚絵ではなく、巻物の形をとっていたのか。

輪郭線を描かない西洋画と違って、日本美術はなぜ輪郭線を描くのか。

アニメーションに興味を持つ私にとっても、これまで学校で習ってきた美術史とは違った視点を知ることが出来ました。

美術を鑑賞することは作家や作品に対する知識を競うことではなく、何が継承され、何が継承されなかったのかその変化に気付いたときの喜びを知ることから始まるのです。

週刊ダイヤモンド

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著者の西成先生がいうように、中学校数学は2次方程式を解くという最終目標に向かって学習すればよく、その他の事項はこの目標を達成するための概念やテクニックが殆どである。

普通の人は難しいことは難しくしか伝えられない。愚かな人はやさしいことさえも難しく話す。しかし、本当に優秀な人間は難しいことを誰にでもわかるようにやさしく伝えることが出来る。

二次方程式を因数分解で解くというのは受験でしか使えない手法である。現実世界に即した数学を扱ってきて毎日のように二次方程式を使うが、因数分解で解けたのは30年のうち3回しかない。平方完成こそが最強の武器である

References   [ + ]

1. 「人が持つ必要がある技芸の基本」と見なされた自由七科のことである。具体的には文法学・修辞学・論理学の3学、および算術・幾何・天文学・音楽の4科のこと