こんにちは、フルタニです。放送局で番組作りをしてました。
番組作りのネタの大もとは書店に並ぶ本の山にあります。図書館ではなく書店というのは鮮度の問題。ネタ探しのキモは、本に書いてあることも大切ですが、誰が書いているかを知るためです。
書店の方が類書もあります。比較することによって今何が起きているかを知ることができます。
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Amazonは作家や出版社の息の根を止める
気心の知れた両氏によるトークは、笑いや毒が満載で、ライブショーのような30分でした。時間的にもちょうどいい感じ。#堀江貴文 #箕輪厚介#前田裕二 さんの凄さも収穫でした pic.twitter.com/KCEdZxu2KI
— furutani (@kenfru3) 2019年6月23日
先日開かれた堀江貴文さんの出版記念トークの中で、対談相手となった編集者の箕輪厚介さんは苛立つように言っていました。
「作家や出版社を殺すには刃物はいらない。Amazonのレビューを3.5以下に下げればいい」
どうやら、Amazonの本の購買画面の中で、組織的にネガティブな評価を投稿する動きを指してのことらしく、その評価によってネット上の本の売り上げが大きく変わるというのです。
箕輪さんが引き合いに出したのは、ブロガーのはあちゅうさんの本。はあちゅうさんの本を見てみるとカスタマーレビューが3.5以下の評価になっているものがあります。
「ふつう、レビューは気に入った本だから書くのであって、気に入らない人はそもそも買わない。あえてネガティブな投稿はしないもの。マイナス評価をするのは批判的な層だ」
幻冬舎といえば箕輪さんは中の人です。販売状況について押さえた上でのいらだちなのでしょう。リアリティを感じました。
カスタマーレビューの数はそう多いものではありません。数人が示し合わせてバッテンを付ければ☆の平均は下がるものです。
しかし、気になるのは、Amazoneのカスタマーレビューがそんなに売り上げを左右するものかという驚きでした。数人の意見で本の売れ行きが左右されるのであるとしたら、出版表現の自由の視点から見てもいい気持ちはしません。
Amazonが商品を格付けする「星」の正体とは
星の数はある商品についての「平均的なカスタマーのレヴュー」を反映しているとアマゾンは主張するが、その背後にある計算式はもっと複雑で、謎に満ちている。
疑問を答えるようなリポートがWiredから発信されました。
Amazonで商品をランク付けする「星」の仕組みは、かくも難解だった|WIRED.jp
このリポートによると、Amazoneがレビューを評価する際のポイントは次の点だといいます。
- 特許を取得した機械学習モデルを使って評価している
- 実際に商品を購入した書き手のレビューかどうかが加重される
- 書いた人のアカウントや利用年数も評価の対象
- コンピューターが量産する否定コメントは受け付けず削除される
- ランク付けされたカスタマーのレビューを優先する
- ランク付けされたカスタマー自身も日々更新される
このことから見ると、意図的にネガティブな評価を大量に投稿したところでレビューの評価が曲げられる恐れはきわめて薄いように思えます。
Amazoneは仕込みについて口を閉ざしていますが、☆の数を信用するには評価の仕組みもまた目を通しておく必用がありそうです。
アマゾンに飲み込まれないために知るべきこと
Amazoneが取り扱う商品は4万点を超えます。消費者がどれを買うべきか迷わずに済むのはレビュー評価という☆の数です。
amazon「帝国」との共存
Amazonに飲み込まれずに生き残るためにはamazonを知ること。ベストセラー『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)の著者元マイクロソフト社長の成毛眞さんが 監訳を担当した本は必読です。