こんにちは、フルタニです。放送局で番組づくりをしてました。仕事を離れても話題の人の話が聞きたくなる時があります。
気心の知れた両氏によるトークは、笑いや毒が満載で、ライブショーのような30分でした。時間的にもちょうどいい感じ。#堀江貴文 #箕輪厚介#前田裕二 さんの凄さも収穫でした pic.twitter.com/KCEdZxu2KI— furutani (@kenfru3) 2019年6月23日
時間をやりくりしてホリエモンの話を聴きに行きました。
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あり金は全部使え
堀江貴文さんと箕輪厚介さんといえば注目を集め続けるトップランナーたちです。その二人の熱烈トークが展開されたのは東京・青山にある書店・青山ブックセンターです。
マガジンハウスから出版される新刊「あり金は全部使え」のプロモーションとして企画されました。
トップランナーの実像に触れよう
番組は人に始まり、人に終わるとよく聞かされました。情報は才能のある人の所に集まります。
情報を伝える放送というメディアについても人選。つまり人探しが企画の鍵を握ります。
新しい知識や視点を持った人。説得力ある表現ができるトップランナーを見つけ出すために、本は有力な情報源です。
暇を見つけては書店に通いこれはという著者に直接コンタクトをとって番組にしました。
取材交渉ができるポジションにつくことができれば、取材交渉は半分成功です。こちらには放送という切り札があるので、取材先は興味を持たないはずがないからです。
ところが一般人がトップランナーに接触するのは困難です。限られた時間をどこの誰だかわからない人に分けてくれるほどお人好しの人はトップランナーにはなれません。
出版トークショーは隠れた穴場です
でもただ一つ、コストをかけずにトップランナーの顔が見られるチャンスがあります。それは出版記念トークショーです。
出版記念トークショーの魅力は三つあります。
- 第一線で活躍する著名人の生の姿が見られる
- コスパがいい
- 裏話が聞ける
トークの冒頭に両氏が言っていましたが、普段はトークのオファーは受けない。今回も受けた覚えはないけれど、開くことになったのだとか。
何らかの大人の約束事が働いたのかもしれませんが、読者にとってはまたとないチャンスです。
印象的だったのは、堀江さんと箕輪さんの息のあった受け答え。ボケとツッコミ。ステージを見ているようなライブ感には引き込まれました。
今回のトークは30分と言う短い時間でしたが、書籍を買うだけで本人の肉声が聞けるコスパの良さは光ります。
そして何より面白かったのが本音トークです。活字では公開できない裏話や本音が聞けるのも限定されたトークショーの醍醐味です。
ウィワークは不動産ババ抜きビジネス
新しいビジネスを積極的に手がける堀江さんの視点は、ニュースを深掘りするような発見があります。話題に上ったのが「場所ビジネス」について。場所ビジネスとは空いているスペースを、ネット上でまとめて公開し、借りたい人が借りられるようにするサービスです。
シェアハウスやコワーキングスペースなど、若者やフリーランス、スタートアップ企業などが利用する空間は、最近注目を集めています。
堀江さんは、場所ビジネスのネックは不動産がみつからないことだと言います。都心の一等地で展開しようとしても物件に対する応募が殺到し、飲食店などに負けてしまうこともあると言います。
コワーキングスペースで話題のウィワークスも黒字に見るのは日本橋のような場所に限られるだろう。上場するまで育てていき、上場と同時に売りぬけるビジネスは不動産ババ抜きビジネスだと堀江さんは語っていました。
出版社を殺すにはアマゾンレビューを下げればいい
書店に行って本を選ぶ。たまたま目に飛び込んできた本を開いて買ってしまった経験は誰もが持っていると思います。他の商品と違って本は究極の衝動買い商品だと言われています。偶然の出会いと発見の興奮が硬い財布の紐を解く力になっているのです。
便利なネット通販では、実物を手で持って試し読みすることはできません。Amazonなどが力を入れているのがレビューという機能です。レビューとは読者が読んだ本の評価をネット上に公開すること。つまり評判です。
読者側からは便利な機能だと思ってきましたが、編集者の箕輪厚介さんの話では、意図的に評価を下げるレビューが多くなっているのだそうです。レビューのスコアが3.5を下回るようになると、てきめんに本が売れなくなります。
「低評価のレビューをするのは悪意を持った人たちの意図的な行為だ」と箕輪さんは言います。悪質な営業妨害のような工作行為がAmazonなどで横行しているというのです。
読者は気に入った本を人に勧めたいという思いで評価を書きます。気に入らない内容ならば書きません。本を買わないということもできるのです。しかし、あえて低評価のレビューを書く、それも数多くの人が低評価のレビューを書いてスコアを押し下げるのは不自然です。
例えば、ブロガーとして知られるはあちゅうさんの著作などはレビューが2を下回り売れ行きが激減したと言います。
スコアにはバイアスがかけられている場合がある。今後は本を評価する際、低評価するレビューの内容に注意しながら本を選ぶという注意は発見でした。
出版記念トークの探し方。
出版記念トークなどのイベントが開催される書店は限られています。売り場とは別に会議室のような施設のある書店を探しましょう。まとめサイトもあるのでこまめにチェックすると掘り出し物のイベントが見つかります。
たいていの場合は書籍を購入することが条件のようです。購入した本のサイン会なども行われることがあるのでそれもまた楽しみです。