これから2018年に期待の美術展はこれだ!ベスト10予想

深まりゆく秋は、心もからだも創造力がみなぎる季節です。西洋美術、日本美術とも楽しみな展覧会が目白押し。
一流の画家たちが遺した人類の遺産を自分の目で確かめられるのが展覧会のおもしろさです。
芸術を心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか。
関東地方で開催される話題の展覧会について、秋から先の日程を一覧にしました。

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢(東京都美術館)

2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)

フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)は、パリ時代からアルル時代前半にかけて、浮世絵や日本に関する文献を集めるなど、日本に高い関心を寄せていました。一方で、ファン・ゴッホの死後、日本の芸術家や知識人が、この画家に憧れ、墓のあるオーヴェール=シュル=オワーズを巡礼していたことが明らかになりました。本展では、ファン・ゴッホの油彩画やデッサン約40点、同時代の画家の作品や浮世絵など約50点に加え、関連資料を通して、ファン・ゴッホと日本の相互関係を探り、その新たな魅力を紹介します。
httpv://youtu.be/w9eVFdvO8QM
ゴッホ展 巡りゆく日本の夢|東京都美術館
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ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信(千葉市美術館)

2017年9月6日(水)− 10月23日(月)

現存する春信作品の8割以上が海外に所在しており、日本で展覧会を開くのが最も難しい浮世絵師といえます。ボストン美術館には、600点以上の春信作品が所蔵され、世界一のコレクションを誇ります。
このうちの半数以上を占めるスポルディング・コレクションは門外不出、たとえボストン美術館であっても展示されることはありません。
今回はそれと並ぶ質量を誇るビゲロー・コレクションより選りすぐりの作品を展示します。

興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」(東京国立博物館 平成館)

2017年9月26日(火) ~11月26日(日)

日本で最も著名な仏師・運慶。卓越した造形力で生きているかのような現実感に富んだ仏像を生み出し、輝かしい彫刻の時代をリードしました。本展は、運慶とゆかりの深い興福寺をはじめ各地から名品を集めて、その生涯の事績を通覧します。さらに運慶の父・康慶、実子・湛慶、康弁ら親子3代の作品を揃え、運慶の作風の樹立から次代の継承までをたどります。
httpv://youtu.be/OZBiRJairss
運慶展公式サイト
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国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展-挑戦- (国立新美術館)

2017年9月27日(水)〜 12月18日(月)

建築家・安藤忠雄氏の30数年に及ぶ建築活動を、それぞれがつくられた”場”に注目して振り返り総括しようとするものです。会場には、安藤建築の”原点”に当る「住吉の長屋」を原寸大模型で再現するとともに、それぞれの”場所”に息づく安藤建築をスケッチ、模型、ドローイング、映像などでさまざまな角度から紹介して本質に迫ります。

httpv://www.youtube.com/watch?v=byPlTy-NDuk
国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展―挑戦―|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃 (国立西洋美術館)

2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)

本展は西洋近代芸術の展開を“北斎とジャポニスム”という観点から編み直す、日本発・世界初の展覧会です。国内外の美術館や個人コレクターが所蔵するモネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガンをふくめた西洋の名作約200点と、北斎の錦絵約30点、版本約60点の計約90点(出品点数は予定、会期中展示替えあり)を比較しながら展示します。
公式サイト




没後40年 熊谷守一 生きるよろこび (東京国立近代美術館)

2017年12月1日(金)~2018年3月21日(水・祝)


熊谷守一は、明るい色彩と単純化されたかたちを持つ作風で知られます。晩年は花や虫や鳥など身近なものを描くたくさんの作品を生み出しました。飄々ひょうひょうとした味わいを持つエッセイでも知られ、『へたも絵のうち』(原著は1971年、現・平凡社ライブラリー刊)は、現在もロングセラーの文庫となって若い層にも読み継がれています。この展覧会は、最新の研究成果を踏まえて行われる、東京で久々の大回顧展です。《雨滴》(1961年、愛知県美術館 木村定三コレクション)、《猫》(1965年、同)といった代表作をはじめ、200点以上が一堂に会します。
没後40年 熊谷守一 生きるよろこび|東京国立近代美術館 2017年12月1日(金)〜2018年3月21日(水・祝)

表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち(パナソニック 汐留ミュージアム)

2017年10月17日(火)~12月20日(水)

抽象絵画の創始者ヴァシリー・カンディンスキーと、ジョルジュ・ルオーという、20世紀前半のヨーロッパで先駆的な画業を成し遂げた二人。激動の時代を背景に繰り広げられた、彼らの輝かしい色彩の冒険を表現主義の画家たちの作品とともに展覧します。
表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち | 汐留ミュージアム | Panasonic




六本木開館10周年記念展天下を治めた絵師 狩野元信(サントリー美術館)

2017年9月16日(土)~11月5日(日)

狩野元信(1477?~1559)は、室町時代より長きにわたり画壇の中心を担ってきた狩野派の二代目です。狩野派とは、血縁関係でつながった「狩野家」を核とする絵師の専門家集団であり、元信は始祖・正信(まさのぶ・1434~1530)の息子として生まれました。元信は極めて卓越した画技を持ち、その作品は歴代の狩野派絵師の中で最も高く評価されていました。本展では、元信の代表作を中心に、その幅広い画業をご紹介します。また、元信が学んだ偉大な先人たちの作品も合わせて展示し、人々を魅了した豊かな伝統の世界を浮き彫りにします。

公式サイト

フランス人間国宝展(東京国立博物館)

2017年9月12日(火)~11月26日(日)

フランス人間国宝展

1994年、フランスで誕生した”メートル・ダール”(Maître d’Art)は、日本の重要無形文化財認定(通称”人間国宝”)にならってフランス文化・通信省が策定した、フランス伝統工芸の最高技能者に与えられる称号です。今回メートル・ダールの称号を持つ作家を中心に、伝統を継承しつつ革新的に芸術的工芸の世界を牽引する作家15名の作品、約200件を紹介します。日本の工芸作家とのコラボレーション作品も展示予定です。

公式サイト

パリ・グラフィック ―ロートレックとアートになった版画・ポスター展(三菱一号館美術館)

2017年10月18日(水)~2018年1月8日(月・祝)

19世紀末パリ、それまで情報伝達や複製の手段でしかなかった版画は、新たな芸術表現を切り拓く重要なメディアとなりました。トゥールーズ=ロートレックや世紀末の前衛芸術家たちによって、版画は絵画と同じく芸術の域まで高められ、それらを収集する愛好家も出現しました。一方、大衆文化とともに発展したポスター芸術をはじめ、かつてないほど多くの複製イメージが都市に溢れ、美術は人々の暮らしにまで浸透しました。世紀末パリにおいて、「グラフィック・アート」はまさに生活と芸術の結節点であり、だからこそ前衛芸術家たちの最も実験的な精神が発揮された、時代を映すメディアであったと言えるでしょう。本展は、こうした19世紀末パリにおける版画の多様な広がりを検証するものです。当館およびアムステルダム、ファン・ゴッホ美術館の貴重な19世紀末版画コレクションから、リトグラフ・ポスター等を中心に、油彩・挿絵本等を加えた計約140点を展覧します。
三菱一号館美術館公式チャンネル – YouTube

パリ♥グラフィック―ロートレックとアートになった版画・ポスター展|三菱一号館美術館(東京・丸の内)


日経おとなのOFF 2017年 08 月号
全国各地で開催される展覧会

開館25周年記念 長沢芦雪展 京(みやこ)のエンターテイナー長沢芦雪展(愛知県美術館)

2017年10月6日[金]-11月19日[日]

長沢芦雪(1754-1799)は円山応挙の門下で若くして高い画力を身に着け、さらに大胆奇抜な発想によって個性を発揮しました。
芦雪は人を驚かせ楽しませようというサービス精神に富み、今日では伊藤若冲や曽我蕭白と並んで「奇想」の画家と称されています。
また、芦雪が描く虎や龍が併せ持つ力強さとユーモアや情感あふれる水墨の風景などには、江戸時代絵画の中でも特に率直に画家自身の心持ちが現れています。
本展では芦雪の多彩な表現を紹介するとともに、奇想の奥にある彼の心境と画境の深化を探ります。