こんにちは。フルタニです。放送局で番組作りをしてました。
ニュース情報を扱う番組もかかわったことがあります。
関わってみてわかったのは、世の中の経済を扱う専門家たちですら、自分の生活設計のことになるときわめて浅い知識しか持っていないという驚愕の事実でした。
投資とか株の話題が出ても、政治や景気の動きとは世界経済の話ばかり、投資信託や株に手を出したことがない人ばかりだったのです。
Contents
老後を生き抜くためにお金のことを学ぶ
放送局の関係者に投資経験を持つ人が少ないのには理由があります。インサイダーという重しだと思います。インサイダーとは集団・組織の内部の人。部内者。また、内部の事情に通じている人。消息通。といいます。
内部者取引またはインサイダー取引とは、未公開情報を不法に共有・利用して証券市場取引を行い、情報を持たない投資家に損害を与える犯罪的行為をいう。
公開されていない情報を放送という電波に乗せて伝えるのが仕事ですから、取材などで見聞きした情報は、インサイダーといわれてもしかたがない側面があります。
やってはいけないという内規はありません。しかし会社は個人の資産運用、つまり将来の生活設計について具体的なアドバイスをすることはないのでたまに事件が起こります。
実際に摘発された人もいるので、放送局の関係者は投資や株に慎重にならざるを得ないのが現実です。
しかし、これからは違います。年金の先行きがどうなるかわかりません。放送局とはいえ働いている人は勤め人です。終身雇用制度が大きく揺らぎ始める中、45歳を超えた当たりから副業や復業を考えざるを得ないのが現実なのです。
正しい知識を得て、はやい内から生活防衛を始めるためには本探しから始めた方が正解です。
普通の会社員が一生安心して過ごすためのお金の増やし方
シンプルでわかりやすい、初級者向けの本です。定年までに3000万円というのは期待値に過ぎず、全ての人が結果を出せるわけではないのですが、目標設定としてはこれくらい考えておかないと生活改善はできません。
ダイエットと同じように、厳しめの設定を目標に毎日の糖質制限とトレーニングを続けることが成功への最短距離であることがわかります。
タイトルは宣伝の要素も多少あるのかもしれないけど、筋は通っていると感じました。
気になる今週の注目書籍はピクサーの舞台裏です。ピクサーというばCGアニメーションの総本山。元放送関係者としてはコンテンツ制作の舞台裏には興味津々です。
週刊東洋経済
2019.05.18.レビュー
- PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
- 流言のメディア史
- インサイド財務省
- ナチスから図書館を守った人たち:囚われの司書、詩人、学者の闘い
PIXAR <ピクサー> 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話
ジョブズが自腹で支えていた赤字時代、
『トイ・ストーリー』のメガヒット、
株式公開、ディズニーによる買収……
小さなクリエイティブ集団を、ディズニーに並ぶ一大アニメーションスタジオに 育てあげたファイナンス戦略!
流言のメディア史
流言蜚語、風評、誤報、陰謀論、情報宣伝…….現代史に登場した数々のメディア流言の「真実」を見極め、それぞれの影響を再検証するメディア論。ポスト真実のデジタル情報化時代に求められる、「バックミラーをのぞきながら前進する」メディア史的思考とは何か。「あいまい情報」のメディア・リテラシーがいまここに。
インサイド財務省
もはや財務省に最強官庁と謳われた面影はない。官邸に遠ざけられながら、悲願の消費税増税をめざす舞台裏で何が起こっているのか。落日のリアルを鋭く描きだす。
ナチスから図書館を守った人たち:囚われの司書、詩人、学者の闘い
ナチスは迫害行為を正当化するため、ヨーロッパ全土のユダヤ人から蔵書や文化的財産を略奪し、ドイツ国内のユダヤ民族図書館へと移送した。しかし、ドイツに送られるのはほんの一部。残りの大半は焼却され、神聖なトーラーの巻物はナチス兵の革靴に再利用された。最も激しいホロコーストがあったリトアニアの首都ヴィルナ(現在のヴィリニュス)で、自分たちの文化が踏みにじられるのを許すまいとした通称「紙部隊」―知識人ら40名のユダヤ人たちが命を懸けて闘った、知られざる歴史の記録。全米ユダヤ図書賞受賞!