スポーツ番組の裏側は団体競技に似ているという説

こんにちは。フルタニです。放送局で番組作りをしてました。

若手の放送局員が必ずといっていいほど携わる番組がスポーツ中継です。

起きてしまった事実を伝える番組と違い、これから起きる出来事を先回りして撮るのがスポーツ中継です。

アナウンサー、ディレクター、技術担当者、ロジ坦とニュース系以外の放送局員が参加するスポーツ中継はまさに団体競技に似た仕事です。

見たいものを見せる努力

スポーツ中継は種目ごとに型が決まっています。カメラの設置場所、中継する映像の送受信。放送の進め方。リアルな試合の進行はなにが起きるか分かりませんが、その瞬間をとらえるための段取りは大きく変化しません。

中継のカギを握るのは放送画面では進行を束ねるアナウンサー。映像については副調整室のスイッチングを行うスイッチャーと呼ばれる技術担当者です。

その後ろで指示を出すのは番組ディレクター。ディレクターは競技のルールや出場する選手や団体を熟知したスポーツ番組経験のある人が担当します。

スポーツ中継はカメラ数が多いので、適宜応援のディレクターが付きます。カメラマンは画面に釘付けになっているので、カメラ周辺の動きを副調整室やカメラマンに伝えるのが目的です。

スポーツ中継はカメラ数も多く、伝送するための手間もかかるため入念な準備が欠かせません。前日までにセッティングを終えてその日を待つのです。

スポーツ中継はいわば組織プレー。組織を制する人が番組を制すると行ってもいいかもしれません。そのあたりのディテールを丁寧に辿った本が出版されました。類書は見当たらないので、スポーツ番組志望者は必読の本です。

準備せよ。 スポーツ中継のフィロソフィー

準備せよ。 スポーツ中継のフィロソフィー

放送現場については、ある程度分かったつもりになっていましたが、大きなスポーツになればなるほど放送現場にはない苦労が出てきます。

視聴率が稼げるスポーツはキラーコンテンツと呼ばれます。権利の獲得や”信号”と呼ばれる映像の扱いなど、関係者同士の細かなやりとりやルールなど理解した上でないと進まない場面もでてきます。

本書は「WOWOWスポーツ塾」全講義録をまとめた記録です。放送を生業とする者でも知らない世界が広がっていることが分かる本です。

話題のビジネス書を紹介します。

週刊エコノミスト

2019.04.16号が紹介した話題の本

  • 文化と営利 — 比較経営文化論
  • スーパーカブは、なぜ売れる
  • 生きものとは何か
  • 強制不妊――旧優生保護法を問う

文化と営利 — 比較経営文化論

文化が資本主義の姿を選ぶ。営利を重視する企業と、それに収まりきらない人間、両者の持ちつ持たれつの発展(共進化)はあるのか?さまざまな活動が交錯し、融合する経営文化を、理論的に、また「皮膚感覚」を取り入れた国際比較により、解明する。

スーパーカブは、なぜ売れる

二輪四輪ビジネスに精通し、本田宗一郎を徹底取材した経験をもつ著者が、日本はもちろん中国や東南アジア、南米の各国を精力的に取材。
この歴史的モビリティをめぐるビジネスの全貌を世界で初めて解き明かした。
ホンダファン、カブファンはもちろん、ビジネスパーソン必読のビジネス・ノンフィクション!

生きものとは何か

自分を知るには、まず生きもののことを理解しておく必要がある。生きものの形や時間にはどのような特徴があるのだろう?何のために生きているのだろう?生きものの本質を明らかにする冒険的な試み。

強制不妊――旧優生保護法を問う

障害者は、子どもを産んではいけないのですか?かつて2万人以上の「障害者」が不妊手術を強いられた。国家による“命の選別”はなぜ行われ、なぜ放置されたのか。衝撃のドキュメント。2018年度新聞協会賞受賞!